詳細画像はこちら

ブガッティ・ヴェイロン(2005年)

(翻訳者注:この記事は「中編」です。前編と後編もあわせてお楽しみください)

【画像】栄華を極める市販最速ハイパーカー【ブガッティ・シロンを写真で見る】 全22枚

2005年にヴェイロンが登場するまでは、ハイパーカー最高速度として350km/hというのは素晴らしい数字であった。しかし、8.0LのクワッドターボW16エンジンを搭載したこのマシンが、409km/hの性能を誇って登場し、すべてを混乱に陥れた。さらに、これでも十分ではないとばかりに、2010年には最高出力1200psのスーパースポーツ仕様が登場し、その最高速度431km/hとされた。

詳細画像はこちら
ブガッティ・ヴェイロン(2005年)

当時のAUTOCARの評価は、「エンジニアリングの成果として、今後何年も、おそらくは永遠に比類のない存在であり続けるだろう」というものだった。

グンペルト・アポロ(2005年)

アウディ製のツインターボ4.2L V8エンジンを搭載したグンペルトアポロが登場してからすでに20年が経過した。グンペルトは最高出力700ps、最高速度は約355km/hと主張していたが、2012年に同社は破産してしまった。

詳細画像はこちら
グンペルトアポロ(2005年)

サリーンS7(2005年)

英国で設計されたが、米国人企業家スティーブ・セリーンマスタングのチューニングで有名)にちなんで名付けられたS7は、7.0L V8ツインターボエンジンを搭載して最高出力750psと最高速度400km/hを実現するとされている。

すべて空想かもしれないが、誰が気にするだろうか? S7はセンセーショナルな外観で、途方もなく速く、非常に高級感がある。

詳細画像はこちら
サリーンS7(2005年)

ケーニグセグCCX(2006年)

ケーニグセグの過去のモデルを追いかけるのは大変だ。最初のCCプロトタイプはCC8Sに変わり、それがCCRになり、そしてCCGTへと変貌を遂げた。

その後、CCXが登場して29台が生産された。最高速度は約385km/hで、最高出力805psのツインスーパーチャージャー付き4.7L V8エンジンを搭載し、最高速度は395km/hに達するとされている。

詳細画像はこちら
ケーニグセグCCX(2006年)

SSCアルティメット・エアロ(2006年)

2006年、シェルビー・スーパーカーズ(SSC)のアルティメットエアロTTが、最高速度411km/hで市販車最速としてギネス世界記録を獲得した。

これはブガッティヴェイロンを上回る速度であったため、ブガッティは435km/hのスーパースポーツで対抗した。アルティメットエアロTTには、コルベットC5から流用した最高出力1200psの6345cc V8エンジンが搭載されている。

詳細画像はこちら
SSCアルティメットエアロ(2006年)

ランボルギーニ・レヴェントン(2007年)

ムルシエラゴがこのリストにふさわしいのであれば、レヴェントンもまた然りである。結局のところ、レヴェントンはムルシエラゴLP 640 の衣替えバージョンだが、より一層の特別感を備えている。クーペが21台、ロードスターが15台のみ生産された。カーボンファイバー構造のレヴェントンは、最高速度360km/hを達成した。

2007年のAUTOCARの評価はこうだ。「けたたましいV12エンジンは、今日流通しているエンジンの中でも最も愛すべき野蛮なエンジンであり、レヴェントンを停止状態から100km/hまでわずか3.4秒で加速させるのに十分な性能を備えている。雨天時には、5速ギアでもフルスロットルで四輪すべてを空転させることができる」

詳細画像はこちら
ランボルギーニ・レヴェントン(2007年)

9ff GT9-R(2008年)

450psのポルシェ997 GT3 RSでは物足りないという人向けに、9ffはさらに強力なマシンを開発した。GT9とその後継モデルであるGT9-Rは、最高出力1136psを誇り、0-100km/h加速タイムは2.9秒、最高速度は414km/hに達する。

詳細画像はこちら
9ff GT9-R(2008年)

キーティングTKR(2009年)

2006年のロンドン・モーターショーでブラバスTKR-1として初公開されたキーティングTKRは、最高速度420km/hを謳っていた。ツインターボチャージャー付き7.0L GM LS7 V8エンジンは最高出力2030psを発生すると言われている。キーティングはその後も速度の壁を突破しようとさまざまなモデルを開発したが、2021年に解散している。

詳細画像はこちら
キーティングTKR(2009年)

ゼンヴォST1(2009年)

デンマークハイパーカーはかなり限られている。ここで紹介できるメーカーは1社だけで、それがゼンヴォである。2009年に発表されたST1の価格は66万ユーロ、最高出力1120psの6.8L V8エンジンを搭載し、最高速度は375km/hに達する。ST1もまた希少車で、生産台数はわずか20台である。ただ、同社は今も健在で新しいハイパーカーの開発に勤しんでいる。

詳細画像はこちら
ゼンヴォST1(2009年)

ジャガーC-X75(2010年)

C-X75は単なるコンセプトカーに過ぎないため、このリストに載せるべきではないかもしれない。しかし、ジャガーは本気で市販化を検討し、実際に数台が製作された。ガソリンと電気のハイブリッドで、ウィリアムズF1チームとの共同開発による技術的傑作であったが、2008年に始まった不況がその運命を決めた。

映画『007 スペクター』に登場したが、その際には5.0Lのスーパーチャージャー付きV8エンジンが搭載されていた。最近、デザイナーのイアンカラム氏率いるデザイン会社が、この劇中車を所有するコレクターからの依頼で、公道走行可能な車両へと仕上げた。当初のジャガーの夢は破れたが、思わぬ形で公道デビューを果たした。

詳細画像はこちら
ジャガーC-X75(2010年)

レクサスLFA(2010年)

レクサスは早くも2005年にLF-Aコンセプトを発表したが、市販モデルが発表されたのは2010年になってからだった。しかし、待つ価値はあった。フロントに560psのV10エンジンを搭載したLFAは、ドライビングこそ魅力的とは言えないまでも、猛烈な速さを誇った。生産されたのはわずか500台。最高速度は325km/h。

AUTOCARの評価は? 「30年後、我々はLFAのエンジンを、現存する最も優れたエンジンの1つとして記憶しているだろう」

詳細画像はこちら
レクサスLFA(2010年)

ノーブルM600(2010年)

この会社では、M600はそれほど印象的ではない。25万ポンド以下で販売され、パワートレインボルボ製のツインターボV8エンジンで、最高出力670psを発生する。しかし、扱いやすさ、パフォーマンス、敏捷性、ハンドリングは、ほとんどのライバル車を圧倒するものであった。ちなみに、最高速度は360km/h。

詳細画像はこちら
ノーブルM600(2010年)

アストン マーティンOne-77(2011年)

760psの7.3L V12エンジンとカーボンファイバー製モノコック構造を備えたOne-77は、その名に恥じない圧倒的な速さを発揮する。アストン マーティンは、最高速度355km/h、0-100km/h加速タイム3.5秒を謳っている。価格は115万ポンドで、わずか77台が生産され、現在ではさらに価値が高まっている。

詳細画像はこちら
アストン マーティンOne-77(2011年)

ヘネシー・ヴェノムGT(2011年)

ロータスは長年にわたり、非常に楽しいクルマを数多く輩出してきたが、このリストにふさわしいものはなかった。しかし、ヘネシーがエキシージに魔法をかけ、最高速度425km/hという弾丸のようなスピードを実現した。それは最高出力1470ps、最大トルク178kg-mの7.0L V8エンジンによるものである。

詳細画像はこちら
ヘネシーヴェノムGT(2011年)

ケーニグセグ・アゲーラ(2011年)

CCXの遺志を継いだアゲーラは、最高出力940psのツインターボV8エンジンを搭載するなど、素晴らしいスペックを誇っていた。その後、ケーニグセグはさらに性能を向上させ、1155psのアゲーラR、1360psのOne:1、そして1160psのアゲーラRSを世に送り出した。いずれも最高速度は435km/hに達する。

アゲーラRSは2017年11月にネバダ州で447km/hを記録し、しばらくの間、市販車最速の座を保持していた。

詳細画像はこちら
ケーニグセグアゲーラ(2011年)

ランボルギーニ・アヴェンタドール(2011年)

ムルシエラゴは、1963年に登場した有名なV12エンジンを搭載した最後のランボルギーニであった。アヴェンタドールは、700psのまったく新しい6.5L V12エンジンを搭載しているが、2015年に登場したLP 750-4では750psにまで向上した。両車の最高速度は350km/hとされている。

AUTOCARの評価は? 「ムルシエラゴの後継車であるランボルギーニ・アヴェンタドールは、例えるならそろばんに対するスーパーコンピューターのようなものだ」

詳細画像はこちら
ランボルギーニ・アヴェンタドール(2011年)

パガーニ・ウアイラ(2012年)

ゾンダよりも速く、魅力的な(ただしゾンダほど過激な外観ではない)ウアイラは、少数が限定生産される予定であった。メルセデスAMGからV12エンジンを100基のみ受け取る契約であったにもかかわらず、ウアイラの特別仕様は数多く登場している。標準モデルは730psのパワーを誇り、最高速度は383km/hに達する。限定20台のウアイラBCはさらにパワフルで、750psを発揮する。

詳細画像はこちら
パガーニ・ウアイラ(2012年)

■解説の記事
史上最高のハイパーカー 52選(中編) ブガッティ・ヴェイロンからパガーニ・ウアイラまで
アウトバック、エグザンティア、ベルサイユ… 車名が地名になっているクルマ 26選(後編) 「M」から「Z」まで
アマゾン、エベレスト、ルマン… 車名が地名になっているクルマ 26選(前編) 「A」から「L」まで
「業界初の試み」 高級車シートにリサイクル素材、まもなく試験生産へ

史上最高のハイパーカー 52選(中編) ブガッティ・ヴェイロンからパガーニ・ウアイラまで