
南極は地球上に残された最後の秘境の一つだと言ってもいいだろう。氷に閉ざされた大陸には、まだ我々の予想もつかない謎が隠されているに違いない。
2020年8月7日、YouTubeチャンネルMrMBB333[https://www.youtube.com/@MrMBB333/featured]が投稿した映像には、全長約120mのクルーズ船のような物体が映し出されている。
果たしてこれは本当に船なのか? 映像を見た人々の間では、さまざまな議論と陰謀論が飛び交っていたようだ。
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横倒しになった氷の船?
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その物体は全長が約130mで、まるでクルーズ船を真横から見たようなビジュアルをしている。
船だとしたら確実に横転していると思われるのだが、見方によってはUFOに見えるという意見も。

この「船」が確認されたのは、ニュージーランドの南、南極大陸の沖合にあるバックル島という島である。

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位置を示す座標は「66°54’18″S 163°13’37″E」。ただし、現在Googleアースにこの座標を入れても、この「船」の姿は確認できない。
なので、まず過去の画像を表示できるようにしてみよう。すると、2011~2020年の部分で、くっきりとした「船」の形が確認できる。

画像を見ると、この「船」の影はかなり長く伸びている。ということは、ある程度高さのある物体であることが見て取れるのだ。
だがいったい、これは本当に船なのだろうか? 確かに船の形に見えるけれど、船だとしたらなぜ横倒しになっているのだ?
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他にもある南極の謎の「人工物」
この動画では、この「船」以外にも南極に存在する不思議な「人工物」がいくつか紹介されている。
例えばこれ。魚雷か潜水艦では?と紹介されている何かだが、高さは約16mほどだそうなので、潜水艦だとしたら艦首部分が突き出ている感じ?

そしてこちらは何らかの施設のような「建造物」。左側に点々と写っている黒くて小さな物体は、車両か何かだろうか。
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映像ではアンテナや入口のようなものが見えると言っているが、果たして…?

コメント欄では早速陰謀論が展開されていた
この映像は大きな反響を呼び、世界中の視聴者から多くの意見が寄せられている。中には奇想天外な陰謀論を展開する人たちも。
- 間違いなく人工物だ
- きっとバミューダ・トライアングルから南極に辿り着いたんだ
- 第二次世界大戦中に建造された、ナチスの船だと思う
- ヒトラーの基地が南極にあったらしいね
- いや、宇宙人が残したものだよ
- 南極は閉鎖されていて、探検することは禁止されている!地球は動いていないし、平らなんだ!
- いや、そうじゃない。地球は空洞なだけだ。陰謀論を信じるなら、正しいものを信じないと!
- 探検家が何を発見しても、一般人がそれを知ることはない。我々が南極に行って何かを見つけたとしても、それは偽物だ。本物の発見は隠されたままなんだ。
- これはアメリカの東海岸を壊滅させるような災害が起こった時に、富裕層を避難させるための船なんだよ
- (施設らしきものは)地下にある巨大な空洞が崩壊したように見える。地下核実験施設の地表に見られる現象のようだ
- ノアの方舟なんじゃないか?
- ここのみんなは冗談を言ってるのか、それとも本気なのかが気になって仕方がない
- 南極には各国が基地を置いて、調査活動をしているんだけどな
- ただの氷、氷山だよ。インターネットには愚か者しかいないのか
- パレイドリアってやつだね
最後のコメントにもある通り、こういった「発見」の多くはパレイドリア現象なのかもしれない。
パレイドリア現象とはご存じの通り、目にしたものが自分の知っている何かに見えてしまう現象だ。
壁のシミや岩の造形が人の顔に見えたり、火星の地形がピラミッドに見えたりというアレである。
この「船」も実際にその場に行ってみれば「なぁんだ」という結果になる確率が非常に高いと思われるが、それでもやっぱり心のどこかにワクワクしてしまう部分があったりする。今はもう確認できないとなるとなおさらだ。
世界の謎や不思議を解き明かすことで人類の文明は発展してきたわけだが、たまにはそっとそのままにしておくのも、ロマンがあっていいのかもしれない。
追記:(2025/01/20)本文を一部訂正しました。

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