神崎拓斗(奥平大兼)©TBS

 松坂桃李が主演を務め、奥平大兼が出演するTBS系日曜劇場『御上先生』の第1話1月19日に放送された。(ネタバレあり)

 主演の松坂桃李が演じる御上孝(みかみ・たかし)が、とある出来事を機に「日本の教育を変えてやろう」と文科省官僚に。だが、現実はほど遠いものだと気づく。「考える」力を身にけるための教育改革も名ばかりで、日本の中枢は改革どころか、自分たちの保身ばかりを考えている。さらには子供たちが未来を夢見る教育現場までも、大人の権力争いの道具に成り下がっていることに気づいていく。

 そんな中、御上は新たに設けられた官僚派遣制度によって私立高校への出向を命じられる。実質、エリート官僚にくだされた左遷人事・・・しかし御上は、制度を作っている側にいても変えられない、ならば現場から声をあげ、制度の内部からぶっ壊せばいい、と自ら教壇に立つ。

 制度を作る側である官僚と、制度に苦しめられる側である教師の両方を兼ねる“官僚教師”が、令和の時代を生きる18歳の高校生を導きながら、権力に立ち向かっていく。

 奥平大兼が演じる神崎拓斗は、報道部の部長で、ジャーナリスト志望。新聞記者の父に対しては尊敬と反発の入り混じった複雑な感情を抱いている。正義感があり成績優秀だが、喜怒哀楽を表に出さないタイプ。クラスの空気を支配してしまうようなカリスマ性がある。

第1話1月19日放送(ネタバレあり】

 隣徳学院に文科省から赴任してきた御上を、「できんの。授業?」と挑発する神崎。すると御上はあっさり挑発に乗り、授業を行う。生徒たちを静まらせるには十分な授業。

 神崎は御上に反抗的な視線を向け、授業後、御上についての取材を行う。
校内に貼りだされた新聞。御上が天下りの斡旋を行っていたという内容に騒めく教室。

 教室に入ると御上は「だいたいにおいて事実だ」とあっさりと認める。新聞が神崎によるものだと気づいていた御上。神崎は直接御上を取材することになるが、完膚なきまでに論破されてしまう。

 「やってられるかよ」と出ていこうとする神崎を「闇を見たくないのか」と放課後教室に呼び出す。御上は冴島悠子(常盤貴子)の現在、そして冒頭の殺人事件との関わりについて話す。

 「なんでそんなにオレに構うんだ」と聞く神崎に、「似てるから、かな」「ほんとうに似てる」と意味深に言う。「だから君を見捨てるわけにはいかないんだ」と強く神崎に入れ込む御上。

 御上はいったい何者なのか、そして真の目的とは・・・?

【放送情報】

[タイトル] 日曜劇場『御上先生』
[放送日時] 2025年1月19日(日)スタート 毎週日曜よる9時00分~9時54分