
1989年に日本で初めて「スーパー銭湯」の業態を実現し、2000年に日本初の人工炭酸泉を温浴施設に導入した「竜泉寺の湯」グループ。“今行くべきサウナ”として「SAUNACHELIN(サウナシュラン) 2022」で全国1位を獲得した「スパメッツァおおたか 竜泉寺の湯」(千葉県流山市)をはじめ、高い評価を受ける温浴施設を全国に8店舗展開している。
【写真】リニューアルの目玉の1つ、セルフロウリュ可能な「メディサウナ」の内部
そんな「竜泉寺の湯」の総本山である「天空SPA HILLS 竜泉寺の湯」(愛知県名古屋市)が2024年12月25日に、館内のサウナや水風呂を新設するなどしてリニューアルオープン!取材で見えた、極上のスパ&サウナ体験が楽しめる5つのポイントを徹底紹介しよう。
男湯の露天エリアにあった塩サウナが「メディサウナ」に生まれ変わった。もともと男湯には内湯にもサウナはあったが、多くのサウナーの「支店のスパメッツァのサウナがうらやましい」「本店にももっとすごいサウナが欲しい!」といった声に応える、充実の内容となっている。さっそく特徴を見ていこう!
「メディサウナ」の内装は、落ち着いた木目が基調。テレビは設置されておらず、別名「瞑想(=メディテーション)サウナ」の通り、静かに己と向き合い、じっくりと汗を流すことができる空間となっている。2025年1月現在の設定温度は約95度だ。
中央には、セルフロウリュ可能なストーブを設置。アロマ水はサウナストーンに直接かけるのではなく、注ぎ口に注ぐ。すると先の細い管から、均等にストーン全体へとかかる仕組みだ。
ストーブはMETOS(メトス)社の「iki(イキ)」を採用。サウナの本場・フィンランドで楽しまれているようなロウリュ浴を再現できる、爽快な熱気と熱波が魅力のひとつだ。また、サウナストーンは、フィンランドの建築雑誌で“最も優れたサウナストーン”として認められた「KERKES(ケルケス)ストーン」を使用している。
サウナストーブの上部に設置された遮熱板は円盤型。この形状により、効率よく蒸気を拡散させ、「メディサウナ」内のどこにいても、セルフロウリュの効果を十分に感じることができる。
「メディサウナ」で“極上のととのい体験”を実現すべく、同じく露天エリアに水風呂「森の水風呂」を新設。また、すぐ隣には、サウナ専用のオーバーヘッドシャワー「きよめの滝」も登場した。「メディサウナ」と「きよめの滝」、「森の水風呂」は並んで設置されており、導線が素晴らしい。
「森の水風呂」は、深さのある造り。ここにも、掛け湯・掛け水用のシャワーとカランが用意されており、ストレスフリーだ。
■【ポイント2】内湯のメインサウナが「バズーカロウリュサウナ」に!
男湯・女湯とも、内湯に設置されたメインサウナを全面改装。出入口のドアも新しくなったほか、壁や床の木材はすべて新しいものに貼り替えられた。サウナ内は、真新しい木材の香りで満たされており、リラックス効果抜群だ!
以前と比べると、よりモダンな内装となったサウナ。ストーブは以前と同じMETOS社の「isness(イズネス)」が2台設置されている。「isness」は、ストーンサウナと遠赤外線ヒーターを融合した、ロックフェイスサウナ。オートロウリュ機能を備えており、毎時0分と30分に発動する。
オートロウリュの熱さを増幅するのが、パワーアップした風の吹き出し口「パンカールーバー」。ここから吹き出す風がオートロウリュで発生した蒸気を自動的に撹拌、熱波にしてくれる“オートアウフグース”を可能に。これこそが、「バズーカロウリュサウナ」と名付けられた理由だ!
サウナの出入り口すぐ横には、オーバーヘッドシャワー「きよめの滝」も登場。頭のてっぺんからシャワーを浴びて、水風呂に備えよう。
■【ポイント3】水温10度未満!シングルの水風呂が登場
男湯・女湯とも、内湯に水温10度未満の水風呂が登場。サウナーの間では“シングル”と呼ばれている、キンキンに冷えたこの水風呂、導入している温浴施設は決して多くない。サウナとセットで最高の“ととのい”を堪能しよう!
「超冷水風呂」の隣には、44度前後の「熱湯(あつゆ)」を設置。これにより、サウナと水風呂だけでなく、「熱湯」と水風呂の温冷交代浴も可能となった。自律神経の乱れを整え、疲労回復や、冷え性を改善する効果があると言われている温冷交代浴を体験してみるのもいいだろう。
「超冷水風呂」と「熱湯」の増設により、もともとあった「スーパー電気風呂」と「ジェットバス」が移動している。
■【ポイント4】「天空の超ととのいエリア」がオープン!
“ととのい”に必要なのは、サウナと水風呂、そして外気浴。男湯には既存の外気浴エリアに加えて、「天空の超ととのいエリア」がオープンした。
「天空の超ととのいエリア」では会話厳禁。「会話される方は入場しないでください」との注意書きもある。静かな空間で最高の“ととのい”を満喫したい人には、うってつけのエリアだ。庄内川を望む開放感抜群のスペースで、癒やしのひと時を過ごそう。
また、男湯・女湯とも寝湯だった場所に、竜泉寺の湯オリジナル「スーパーととのいチェア」を増設した。
女湯の露天エリアにあった塩サウナは、「ハーブ香る潤い森のソルトサウナ」としてリニューアル。美肌効果が期待できる塩サウナの効能とともに、日替わりでレモングラスやローズマリー、ヨモギといったさまざまなハーブの香りが楽しめるようになった。
さらに「ハーブ香る潤い森のソルトサウナ」には、誰でも自由に使える泥パックを常設。塩サウナで汗を流したあと、ミネラルたっぷりの泥を肌に塗って、さらなる美肌を目指そう!
■ほかにもたくさんのリニューアルポイントが!
大きくリニューアルしたサウナや「天空の超ととのいエリア」などのほかにも、「天空SPA HILLS 竜泉寺の湯」には新サービスやリニューアルポイントが満載!
■・1人用サウナマット
各サウナで使える、1人用のサウナマットの無料レンタルがスタートした。素材は常設の大判サウナマットと同じ、タオル地。衛生面が気になっていた人も、これなら安心して“サ活”ができる!
■・ReFaの高級ドライヤーを全台に設置
高温によるダメージを軽減し、髪にツヤやまとまりを与えるほか、短時間で乾くと人気の「ReFa」のドライヤーをパウダースペースの鏡前に設置。他施設では女湯脱衣所の一部だけに設置されている場合が多いが、「天空SPA HILLS 竜泉寺の湯」では男湯・女湯とも脱衣所にあるすべてのドライヤーがReFaとなっている。
男湯・女湯両方のパウダールームに、自由に使えるDHCの化粧水・乳液が登場した。また女湯には、同じくDHCのヘアクリームも常設された。
■・女性用岩盤浴着がリニューアル
岩盤浴を利用する際などに着用する専用の岩盤浴着が一部リニューアル。女性用の岩盤浴着が、黒地に赤色のトロピカルな柄が映えるデザインに変更となった。
■・休憩座敷に背もたれクッションを設置
温泉利用のみでも滞在できる「休憩座敷」。以前は背もたれが木の柵しかなかったが、新たに背もたれクッションを設けた。また、位置を移動できる小型テーブルの数も増え、多くの人がくつろげるスペースに。
サウナーをはじめとする多くのファンの期待に応え、遂に総本山のサウナをリニューアルした「天空SPA HILLS 竜泉寺の湯」。極上のスパ&サウナへと進化した、超人気の老舗スーパー銭湯で、最高の“ととのい”体験を堪能しよう!
【取材・文=民田瑞歩/撮影=古川寛二】
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