香取慎吾が主演を務めるドラマ「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系FODTVerにて配信)の第2話が1月16日に放送された。正助(志尊淳)が学生時代に好意を告げられたもののうまく応えられずに気まずくなってしまった智也(中井大)と再会して、わだかまりが消える様子が描かれてホッコリとさせられた。(以下、作品のネタバレを含みます)

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■“選挙&ニセモノ家族ドラマ”完全オリジナル作品で新ジャンルのエンタメ誕生

本作は、主人公である“日本一の最低男”大森一平(香取)が、家族を、社会を、そして日本を変えていくために奮闘する姿を笑いあり涙ありで描く“選挙&ニセモノ家族ドラマ”。今の時代ならではの社会的テーマも毎話盛り込んだ完全オリジナル作品となっている。

志尊淳が“最低男”一平の義理の弟であり、子供二人を育てるシングルファーザー・小原正助を演じ、その正助の子供である小原ひまりを増田梨沙、小原朝陽を千葉惣二朗が演じる。

不祥事を起こした元テレビ局の報道マンの一平は政治家への転身を図る

テレビ局の報道マンとして家族のケアを全くしない仕事人間だったが、昭和的な価値観のせいで不祥事を起こし、追われるようにテレビ局を退社した一平。大嫌いだった父親の残した実家に引っ越し、フリージャーナリストを名乗るものの仕事はなく、無職同様のさえない生活を送っていた。

あるとき、一平は衆議院議員・黒岩鉄男(橋本じゅん)の公設第二秘書で、小学校時代からの幼なじみでもある真壁考次郎(安田顕)から助言を受け、政治家への転身を決意。次期区議会議員選挙に当選を目指して人生の再起を図る。

■正助「今さら謝るなんて自己満足だって分かってるんだけど…高校時のこと」

一平は他界した妹・陽菜(向里祐香)の夫であり、二人の子供を育てながら保育士として働くシングルファーザーの義弟・正助一家を呼び寄せて同居する。一平には裏で、家事や育児に取り組むことで生活者目線があるところを選挙でアピールするという“最低”な思惑が。

さらに、結婚式を挙げようとしている朝陽の保育園の保育士・剣聖(佐野玲於)と彼のパートナーである柊智也を、一平はテレビ番組で取り上げて自分の計略に利用しようとしていた。

一平とカフェにいる智也を見かけて正助は学生時代を思い出す。テニスの休憩中に、智也は「正助のことを好きって言ったらどう思う?」と聞き、「うれしいよ」と軽く返す正助に「俺、正助のことが好きなんだ」と真剣な目をして告げる智也。正助が驚くと、智也は「冗談だから」と笑ってごまかす。

別の日の朝、智也が正助に駆け寄って「おはよう」と言ってあいさつの拳を出す。正助は「おう」と返事するが、拳のあいさつは返さず、気まずい空気が流れるのだった。

一平を訪ねてきた智也が帰るところを正助が追いかけて声をかけると、智也は驚くが笑顔で応える。正助は義理の兄である一平とともに暮らしていることを話し、「本当ごめん。今さら謝るなんて自己満足だって分かってるんだけど…高校時のこと」と言う。智也は「あれはいきなり伝えた俺が悪かったんだ。ただ、ふられただけだろ。もう気にしてないよ」と笑って帰っていくのだった。

旧友である正助と智也のわだかまりが消えるようすにほっこりとさせられた。

◆構成・文=入江奈々

「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」第2話より/(C)フジテレビ