佐々木希が主演を務める「地獄の果てまで連れていく」(毎週火曜夜11:56-0:26、TBS系※一部地域を除く/TVerにて配信)の第2話が1月21日に放送された。麗奈(渋谷凪咲)に復讐する紗智子(佐々木)の怖すぎる手段が明らかになった。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】麗奈(渋谷凪咲)を献身的に支えるゆうき(吉澤閑也)

■主人公が挫折と葛藤を繰り返す、命懸けの復讐ドラマ

本作は、主人公の橘紗智子(佐々木)が、悪魔のように非情なモンスター・花井麗奈(渋谷凪咲)を破滅へと追い込む、命懸けの復讐ドラマ。

麗奈の夫・花井誠を井上祐貴、インフルエンサーでもある麗奈のマネジャー・飯田ゆうきを吉澤閑也(Travis Japan)、麗奈の父で犯罪社会学者の黒川稔を板尾創路が演じる。

■麗奈の罪の証拠を手に入れようと父・稔の周辺を探る紗智子

第2話では、紗智子の過去がより詳しく明かされた。同僚殺害の容疑をかけられ、自殺だと思われていた父が本当は麗奈に殺されていたこと、紗智子自身も高校時代に麗奈に教師殺害の罪を着せられた上、ハサミで刺されてさらには全身にやけども負った。

自らの死を偽装し、戸籍を買って本名の坂東幸和子から名を変えた紗智子は、整形して、復讐に動き始めたのだ。

ベビーシッターとして麗奈の家に潜り込むことに成功した紗智子は、麗奈がこれまでに犯してきた罪の証拠を探すことに。その中で、稔が娘の麗奈を研究対象にしていたことが分かる。

稔を拉致した紗智子は、自分が幸和子であると告げ、麗奈が父とその同僚を殺したという証言を得た。

麗奈のことを理解できず、犯罪に協力させられてきた稔は、紗智子の出現で「解放される」とむしろ安堵していた。「俺を殺せ」と言う稔に、紗智子は叫び声を上げ、「被害者づらするのやめてもらえませんか」「そんな簡単に罪をつぐなうことができると本気で思ってるの!当の被害者は、その後の人生をなんとか生きようと必死だったんだよ!」と怒った。

■紗智子の恐ろしすぎる計画vs罪を続ける麗奈

稔の証言をボイスレコーダーに録音し、証拠を得ることができた。だが、そこからが紗智子にとって本当の復讐の始まり。「地獄の果てまで連れて」行き、生き地獄を味わわせるのが目的なのだ。そのために、ターゲットとするのが麗奈の宝物である子どもだ。

第1話で麗奈のモンスターぶりに震え上がったが、第2話でも気に入らないインフルエンサーをひき殺そうとするシーンがあり、今なお麗奈の犯罪は続いていることに心底ゾッとした。対して、紗智子が稔に放った悲しい叫びと、残酷な復讐の決意にはゾクッとさせられた。

天使のような笑顔と悪魔の顔を持ち合わせる麗奈を表現する渋谷も見事だが、本話では復讐に燃える紗智子を全身で表した佐々木の迫真の演技に息をのんだ。

稔に正体を明かした中で、紗智子がどう動くのか。止まることのない麗奈の残虐さの行き着く先は。もう一つ、紗智子の協力者の存在も気になるところ。考察要素も加わって、ますます目が離せない展開だ。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

佐々木希が迫真の演技を見せる/(C)「地獄の果てまで連れていく」製作委員会