
クルマ好き、モデルカー好きの趣味人にとって欠かせないイベント
蚤の市(flea market/フリーマーケット)といえば、『不要となった中古の品々を持ち寄って次のオーナーにバトンタッチする場』として、昨今では全国各地でさまざまなフリマが開催されていますが、広辞苑によると元々は『パリ北部のラ・ポルト・サン・トアンに立つ古物市』を指していたそうですね。
【画像】ワンダーランド・マーケット『第118回(冬)』会場の様子 全25枚
ともあれ、そんな蚤の市の中でもクルマ好き、モデルカー好きの趣味人にとって欠かせないイベントが、アンティークトーイの蚤の市『ワンダーランド・マーケット』です。
このワンダーランド・マーケットとは、1981年に第1回が開催された日本で最も歴史のあるイベント。主催するのは日本におけるアンティークトーイ専門店の草分け的な存在として名高い、横浜のアンティークトーイショップ『サンセット』で、同社の代表である宇野規久男さんは自身もディープなコレクターです。
ちなみにTV番組『開運!なんでも鑑定団』の放送が始まったのは、ワンダーランド・マーケットが始まってから13年後の1994年ですが、宇野さんはこの番組でもクルマ系モデルのゲスト鑑定士としても活躍中。そのお姿をテレビでご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんね。
というわけで、このワンダーランド・マーケットは長い歴史の中で幾度か会場や開催時期が変更されつつ、ここ最近は春・夏・冬の年3回、横浜の産貿ホールで開催されるのが恒例となっております。
『第118回(冬)』がさる12月15日(日)に開催
そんな日本最古の歴史を誇るワンダーランド・マーケット、その『第118回(冬)』がさる12月15日(日)に開催されたので、ちょいとお邪魔してきました。日本国内はもちろん、海外からもアンティークトーイのディーラーやコアなコレクターが一堂に集まった会場は、今回も大変な熱気に包まれておりました。
かつて我々にとってモデルカー趣味といえば、実車の趣味と同様で欧米がお手本でしたが、昨今ではトミカや街道レーサー系モデルなど『日本発』のモデルカーを熱心に探して回るアジア諸国のコレクターも数多く来場するようになり、時代の変化を感じます。
今回も戦前の珍しいアンティークトーイから1950〜60年代のビンテージミニカー、昭和のプラモデルから最新のホットウィールまで、さまざまなアイテムを販売する数多くのブースが広い会場を埋め尽くしました。
ビギナーには新鮮で衝撃的、ベテランにとっては心地よい同窓会的な社交の場でもあるワンダーランド・マーケット。このイベントでしかお目にかかれないような貴重なビンテージミニカーや日本未入荷の海外のモデルなどは、眺めているだけでも眼福。ちなみに次回のワンダーランド・マーケット、第119回(春)は2025年4月13日(日)に開催予定だそうです。
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