
その存在が人間に癒しをもたらす動物たち。冬になると真っ白の毛に身を包み、雪の中をピョンピョン飛び跳ねるオコジョもその1種だろう。
途中で二足立ちになり、あたりをキョロキョロと見回す仕草、そして再び弾むように跳ねる姿はかわいさの最上級。
こう見えてもいっぱしのハンターなのだけど、セロトニン(幸せホルモン)をブーストさせるには十分な存在なのだ。
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かわよかわよ。雪上をピョン走りするオコジョ
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スノーモービルに乗っていた人が撮影したと思われるこの動画は、SNSのXに投稿されると爆発的に話題となり、その再生回数は1,540万以上に達した。
真新しい雪上の上をピョンピョンと飛び跳ねながら走るオコジョ。途中立ち止まって、二足立ちになり、撮影者の方を見ているようだ。

尻尾の先っぽが黒いところも、ぴょん跳ねする姿も、立ち止まってきょとんとする姿も、どれ1つ余すところなくかわいさを炸裂させている。
さすが「雪の妖精」と言われるだけのことはあるね。
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一部の文化では、オコジョは純潔や幸運の象徴とされているそうで、目撃すると幸運が訪れるという言い伝えもあるそうだ。
オコジョってどんな動物?
オコジョはイタチ科イタチ属に分類される動物で、、主に北半球の寒冷地帯に生息している。ヨーロッパ、アジア、北アメリカにも広く分布しており、日本では北海道や本州の東北地方、中部地方にいる。
オコジョの最大の特徴は、季節によって毛色が変わることだ。
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夏には背中が茶色でお腹が白い毛並みになるが、冬には尻尾の先端をのぞいて、全身が真っ白に変化する。
この変化は、雪の中で天敵から身を守るカモフラージュの役割を果たしている。尻尾の先端だけが黒い理由は、天敵となるフクロウやタカ、キツネに狙われた時、攻撃のターゲットを尻尾に集中させる効果があると考えられている。
これにより、オコジョは体の重要な部分を守りやすくなり、生存率を高めているようなのだ。

オコジョが雪の上をピョンピョンと飛び跳ねて移動するのには、ちゃんとした理由があるそうだ。
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柔らかい雪の上では、足を埋めずに跳躍するほうが、エネルギー消費が抑えられ効率的だ。また、この動きは小型の哺乳類を狙う際の狩猟にも役立つ。跳ねるリズムで獲物を混乱させたり、予測を狂わせたりする効果があるとされている。
さらに、途中で二足立ちになり、あたりを見回すのは、警戒心と好奇心の表れだ。

見た目は妖精、実際はアグレッシブなハンター
オコジョの体長は20〜30cmほどで、尻尾を含めても40cmに満たない。体重はわずか100〜200g程度。
見た目は可愛らしいが、実は非常に優れたハンターでもある。オコジョは俊敏で、木登りや水泳も得意。雪や岩場でも軽々と移動する姿はまるで忍者のようだ。
主にネズミや鳥などを捕食するが、時には自分の体よりも大きいノウサギやライチョウを捕食することもある。
また、非常に縄張り意識が強く、自分のテリトリー内に他のオコジョが入ってくると激しく追い出そうとする気性の荒い部分も。
ということで、オコジョはこうやって動画で見たり、遠くで眺めているのが一番幸せになれるかもしれないね。狩りをしている姿はあまり見ない方がよさそうだ。

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