
2024年12月、ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の田中重光さん(84)が2025年1月23日、核保有国のフランスで被ばく経験を語り、核兵器廃絶を訴えました。
「当日、私は庭先の柿の下にゴザをひいて、祖父と弟と3人で遊んでいました。私が『じいちゃん、飛行機の音がするばい』と言ったとたん、長崎の空がぴかっと真っ白くなり、数秒後に爆発音と爆風が吹いてきました」(田中重光さん、以下同)
2024年12月、ノーベル平和賞を受賞した日本被団協代表委員の田中重光さんは、2025年1月23日、パリで開かれた集会で、4歳の時に長崎で被ばくした体験を語りました。田中さんは核兵器廃絶を訴えるため、15日~28日の日程で、日本原水協(原水爆禁止日本評議会)のメンバーらとスペインとフランスを訪れています。
「フランスのみなさん、核兵器と人間は共存できません。核兵器は絶滅だけを目的とした悪魔の兵器なのです。廃絶しかありません」「地球上の市民の1人1人が自分自身の事と考え、人類が核兵器で自滅することのないよう、核兵器も戦争もない世界を求めて、ともに頑張っていきましょう」
「(田中さんのスピーチを聞き)感動しました。この記憶を次世代へ伝えるのはとても素晴らしいと思います。体験した方がこうして証言をするのはとてもいいことです」「核兵器は必要ありません。私は生まれていませんでしたが、1945年の戦争を経験した国々の政府は平和を求めるべきです。しかし現実はそうではなく深刻です」(集会に参加したフランス人ら)
田中さんらは24日、フランスの国民議会議長など国会議員と面会して、核兵器禁止条約への参加を要請します。そして26日には核兵器が配備されているフランス軍の基地周辺で、デモ行進を行います。(ANNニュース)

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