
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、2024年10月21日に第2巻が発売された『バイト先の先輩が高校生じゃなかった話』(ナンバーナイン/KADOKAWA)から、片想い中のバイト先の先輩を映画に誘う『映画デート』をピックアップ。
好きな人との待ち合わせで迷ってしまった…不安になって涙が出てきたところに救世主が現れ「優しさと気遣い、ハンパ無い」と話題
作者の文之助さんが本作をpixivやX(旧Twitter)に投稿したところ反響を呼び、Xでは1.2万件を超える「いいね」が寄せられ話題を集めた。この記事では、作者・文之助さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■片想い中の先輩を映画デートに誘ったが、道に迷った挙句苦手なホラーで…
主人公の長女気質で強がりな女の子・遠野然里(とおのしかり)は、映画のチケットを2枚譲り受けた。片想い中のバイト先の先輩・若蒼夜(わかそうや)を誘いたいと思っているが、誘ったら好きだとバレてしまうのではないかとチケットを見つめながら葛藤している。そこへ若が、「それ今話題になっている映画じゃないですか!気になってたんですよ~」と声をかけてきた。然里は勇気を出し、「それなら一緒に観に行きませんか」と誘い、一緒に行けることになった。
当日、ショッピングモール内で迷ってしまった然里。昔に道に迷って、姉だからと強がって辛かった過去を思い出し、さらに不安になっていると、若が颯爽と現れた。「今度は迎えに行きますね」そう伝えてくれた。
映画は然里の苦手なホラーだった。若は楽しんでいたが、怖くて耐えられない然里に気づき、「外、出ましょうか」と連れ出した。優しい言葉をかけてくれた若のことをどんどん好きになってしまう然里だった。
若が飲み物を買ってくると、然里は迷子を2人連れてきた。迷子センターに連れていこうとするが、然里はすごくなつかれている様子。そこで、迷子のうちの1人の男の子が然里にキスをしてきた。それを見て唖然とする若。いつも余裕そうな若が意外な行動に出る――。
その後もUFOキャッチャーで欲しいぬいぐるみを取ってくれるなど、スマートな若。色々迷惑をかけてしまい、若が楽しめたか不安になった然里は、美味しいものをごちそうすることにした。
然里が食べ終わると、若はスマートフォンをいじっていた。やっぱり楽しくなかったのかも…と然里はさらに不安になるが、それを吹き飛ばす“イケメン過ぎる”若の言動に「若様」「これは好きになる」「カッコ良過ぎ!」「いい人すぎる…」「優しさと気遣い、ハンパ無い」と反響。若に一生懸命な然里と、何かと然里のことを気にかける若の様子から「もう両想いじゃん絶対〜」「あまずっぺぇ!!!」「この両片思い期!いいですなぁ」とのコメント。2人は読者からすっかり愛されているようだ。
■応援したくなるヒロインとスマートでかっこよすぎる先輩の恋模様を描き、続きを渇望される作者・文之助にインタビュー
――今回、『バイト先の先輩が高校生じゃなかった話』第2巻の発売、おめでとうございます。第2巻発売を経て、率直なお気持ちをお聞かせください。
第1巻発売の時は、連載作初の書籍化だったので、嬉しさとワクワク100パーセント!!という感じでしたが、第2巻発売では嬉しさはありつつも、作品を応援してくださっている方々に無事続巻をお届けできた安堵の気持ちが大きかったです。
――『バイト先の先輩が高校生じゃなかった話』第2巻の中で注目してほしい展開やシーンはございますか?
キャラクターの意外な表情、という点で、50pの若くんが照れる瞬間はぜひ見ていただきたいなと思っています。
あと個人的に好きなのが、SNSには掲載していない、高校時代の若くんが友達と絡んでいる一コマです。然里ちゃんには見せない若くんの新たな一面が垣間見られている感じがとても好きなので、こちらもぜひ見ていただきたいです。
――若くんと遠野さんを描く際に意識していることはございますか。また、お二人のファッションのこだわりなどございましたらお教えください。
若くんに関してはとにかくかっこよくすることを常に意識しています(笑)
そのせいなのか、服には黒を取り入れがちです。(黒を入れることで締まりのあるシャープな印象になる気がして…)
然里ちゃんに関しては、照れ顔が多いので、その度、口と眉のニュアンスはどのくらいだろうかと試行錯誤しながら描いています。ファッションについては、若くんの前(バイト以外)では「クール」より「可愛い」印象になるよう、スカートを履かせることが多い気がします。
――若くんの言葉や行動にキュンキュンしている読者が多いですが、言葉や行動はどのようなところから着想を得られているのでしょうか。
とにかく妄想を膨らませることです。頭の中で二人を喋らせてみて、いい言葉や行動が出てきたらそこをピックアップする、ということが多いです。ただ、言葉の方向性はこんな感じなんだけど言葉選びがいまいちだな…という時もあって、その時は、その一つの言葉についてより良い言い換えができないだろうかと頭を捻ります。
――今後の展望や目標をお教えください。
納得いくところまで二人を描ききるのが今の目標です。あわよくば、よりたくさんの方に作品を届けることができたらいいなと思っています。
――最後に作品を楽しみにしている読者の方々やフォロワーの皆さんへメッセージをお願いいたします。
いつも応援ありがとうございます。日頃の皆さんからの温かいコメントがなければ、初期の段階で描くことを諦めていたかもしれません(笑)
作品をあげるたび、応援してくださる方がいらっしゃり、本当に幸せだなと思っています。(コメント、全て読んでいます)
これからも一緒に若くんと遠野さんを見守っていただけると幸いです。

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