
各地で記録的な降雪量 岐阜県白川村や北海道帯広で48時間降雪量120cm超えの大雪に
きょう5日(水)、本州付近は引き続き強い冬型の気圧配置となっています。上空約5000m付近には、大雪の目安となる-36℃以下の非常に強い寒気が流れ込み、東北南部から北陸地方では、更に強い-42℃以下の寒気が流れ込んでいます。
強い冬型の気圧配置と、上空の非常に強い寒気の影響で、各地で記録的な降雪量となっています。
また、東北から北陸地方では「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」に沿って発達した雪雲が次々に流れ込み続け、局地的に雪の降り方が強まって積雪が急増している所があります。
きょう5日午後7時までの48時間降雪量を見てみますと、現在最も多い地点は岐阜県白川村白川で129cmとなっており、観測史上1位の値を更新しています。
北海道十勝地方帯広では124cmで、きのう4日、12時間降雪量が120cmを記録しました。これは国内の観測史上最大を更新するほどの大雪でした。十勝地方では、本別で118cm、芽室で111cm、浦幌で98cmの48時間降雪量となり、いずれも昨冬までの1位の値を更新しています。
新潟県上越市安塚では106cmの48時間降雪量で、昨冬までの2月の1位の値を更新する量となっています。
今夜からあす午前中にかけて、東北から北陸地方では発達した雪雲が次々に流れ込み、東北から地方では、短時間で積雪が急増する所があるでしょう。
あす、日本海側のJPCZは午後にかけて次第に不明瞭となり、上空の寒気は一旦北上する見込みです。そのため、北日本日本海側から北陸にかけての雪の範囲は狭まり、山沿いを中心に雪となりそうです。
その後、あさって8日(金)夜から9日(土)にかけて、再び西から強い寒気が南下してくる見込みです。大雪のピークが二度に分けてやってくる事になりますので、一旦雪が治まっても油断は禁物です。引き続き大雪による交通障害や屋根からの落雪、着雪による停電やなだれの発生に注意・警戒してください。

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