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市街地走行に特化したエントリーモデル

フォルクスワーゲンは3月、Up!の後継となる新型EVのコンセプトモデルを発表する。

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2027年に生産開始予定で、ベース価格は「約2万ユーロ(約320万円)」としており、「幅広いユーザー層」の獲得を目指す。

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フォルクスワーゲンが5日に公開したコンセプトモデルの予告画像。    フォルクスワーゲン

正式な車名は未公表だが、メディアでは「ID.1」と呼ばれてきた。ポロと同クラスのID.2と基本プラットフォームを共有すると予想されているが、仕様詳細はまだ確認されていない。

5日に公開された予告画像では、コンパクトでありながらもがっしりとした骨太なプロポーションと、フォルクスワーゲンの新しいLEDシグネチャーを取り入れたフロントフェイスが確認できる。

フォルクスワーゲンのブランドCEOであるトーマス・シェーファー氏は、この新型車について「手頃な価格で高品質、かつ収益性の高いエレクトリック・フォルクスワーゲン」と説明している。

ID.1がどこで生産されるのかは不明だが、ID.2やその兄弟車はスペインで生産される予定だ。

フォルクスワーゲンの技術開発責任者であるカイ・グリュニッツ氏は以前、この新型車はかつて人気を博したAセグメント車Up!の後継車であり、デザイン要素や属性を引き継ぐことになると示唆していた。

「(ID.1の)使い方に関してはUp!に近いものになるだろう。フォルクスワーゲンのブランドデザインDNAと機能性DNAに適合した、低価格のモデルになる」とグリュニッツ氏は述べた。

同氏はUp!という名称の使用継続について明言は避けたが、フォルクスワーゲンは長く続いてきた名称を非常に重視している。ゴルフ、パサート、ティグアンはすべてEV時代にも継続される予定であり、アルファベットと数字を用いた「ID」シリーズの命名規則は廃止される可能性がある。

ID.1は主に市街地走行を想定しており、急速充電機能や長距離走行を可能にする高性能バッテリーは搭載されない。2023年に生産終了したUp!のEV版、e-Up!の航続距離は約260kmであった。


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