ネスレ日本は2月6日から28日にかけて、アーティストの倉中るなさんとコラボレーションし、「ネスカフェ みんなで咲かせよう満開の桜アートカフェ」をネスカフェ 原宿(東京都渋谷区)で開催している。店内では、倉中さんのアート作品を展示するとともに、倉中さんが監修したイベント限定の「桜ラテ」(税込680円)や「桜パフェ」(税込1,580円)が味わえる。また、来店者が倉中さんの描いた下地キャンバスに、桜の花びらを貼ることで1枚の絵が完成する参加型アート企画も実施している。

2月6日に行われたメディア体験会に登壇した倉中さんは、「装飾や展示に加え、カフェのメニューも監修させていただきました。来てくれた人には、見たり食べたり、いろいろな形で楽しんでいただきたいです」と話した。

「桜パフェ」(左)と「桜ラテ」

期間限定メニューの「桜ラテ」は、カフェラテにホイップクリームを絞り、桜の花びらを飾ったもの。「桜パフェ」は、苺や白桃などのフルーツに苺とココナッツパンナコッタストロベリーシャーベットなどをグラスに詰め込んだ。桜のソルベと生クリームを飾って仕上げている。

倉中さんは、メニューのポイントについて次のように語る。「まずは見て楽しめるようなものにしたいと考えました。“桜ラテ”は、ホイップクリームがたっぷりのってるのですが、花びらのような形で可愛らしい雰囲気にしています。“桜パフェ”は、盛りだくさんのパフェです。フルーツをたっぷり入れて、桜のソルベストロベリーのシャーベットも入れて春らしさを詰め込みました」。

また、来店者は誰でも参加可能な体験型アート企画も実施する。6色の中から1枚の花びらを選び、倉中さんが描いた下地キャンバスに参加者一人ひとりが貼ることで作品が完成するというもの。完成したアート作品は、3月以降に都内の病院に寄贈されるという。さらに、その作品からイメージしデザインされた、コーヒーの香りと味わいをキープする密閉式キャニスター「ネスカフェ Keepo」を3月下旬に発売する予定としている。

今回の企画は、これまで医療機関や介護施設へ作品を寄付するホスピタルアートに取り組む倉中さんの経験が生かされて実現した。ただ、下地キャンパスには、茶色の木の枝などが描かれていない。倉中さんは、「下地を描く際に、青空のイメージや茶色の枝などをわかりやすく描くのもいいかなと思いましたが、この2年間、医療施設でアートの活動をする中で、利用者の皆さんが好きな色がピンク、オレンジ、ブルー、ホワイトでした。その色は桜にもぴったりなので、みんなが一番好きだった色をたくさん使ってもらえたらと思い、(色が映えるように)木の枝などもわかりやすく茶色では描かずに白で表現しました」と語った。

ネスカフェ 原宿は、2024年4月にリニューアルし、ネスカフェサステナブルな活動を楽しく体験できるコンセプトストアとなり、若年層ユーザーが増えているという。

店内では、アップサイクルした素材やリサイクル可能な素材を、ユニフォームやテーブル天板など一部に使用している。

これまで「ネスカフェ ゴールドブレンド」のオリジナルボトルを作れる「ヒーローボトルプロジェクト」(開催中)や「東京水引き手作り体験会」など、アップサイクル素材を使用した体験会やワークショップを開催してきた。

今回のイベントでも、倉中さんが下地を描いたキャンバスや参加者が貼る花びら、店内装飾の一部にアップサイクルした素材を使用している。

(左から)倉中さん、ネスレ日本 海老原シニアマネージャー

ネスレ日本 飲料事業本部の海老原聡シニアブランドマネージャーは、「今回のイベントはサステナビリティを前面に出したものではなく、楽しみたいという気持ちから参加することで、結果としてサステナブルな活動ができるものにしたいと考えている。自分がまず楽しくなり、周りの人にも情報を発信するなどして楽しんでもらい、最後はみんなで楽しくなれたらと思っている。“ネスカフェ”は今年も、若年層やコーヒーのライトユーザーなど、ネスカフェをこれまで体験していなかった人に認知してもらうための活動を継続していく」と話した。

体験型アート企画の下地を描いたアーティストの倉中るなさん