北朝鮮国営の朝鮮中央通信は9日、韓国で政治的混乱が続く中でも、日米との軍事訓練は変わらず続けられていると非難する談話を配信した。

韓国では昨年12月の尹錫悦大統領による「非常戒厳」失敗、それに続く大統領の弾劾訴追などにより、実質的に政治的な空白が生じている。

談話は韓国の現状について「ニワトリ小屋での闘鶏同様の熾烈な権力争奪戦によって政局が混乱し、全てが混迷に陥った無法地帯」と揶揄。そのうえで「外交スケジュールまで次々と取り消される渦中においても、わが共和国を核をもって圧殺するための米国と韓国かいらいの『核協議グループ』の謀議だけは相変わらず作動し、反共和国侵略戦争演習が以前よりもさらに度合い強く繰り広げられた」と非難した。

朝鮮半島上空を飛行中の米軍B-1B戦略爆撃機と韓国軍のF-15K(韓国空軍提供)