
アメリカ・ニューメキシコ州の人里離れた山岳地帯に、まるで円盤型の白っぽい物体がグーグルマップで発見された。この形状は我々がSF作品でよく見るUFOそっくりではないか!
この画像がSNSに投稿されると注目を集め、UFOの墜落現場では?という声が多く上がった。果たしてこの物体の正体は?
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ニューメキシコの山中に円盤型の謎の物体
この謎めいた物体が発見されたのは、アメリカ・ニューメキシコ州の、セビレッタ国立野生生物保護区から約55km離れた、標高2,250mのシエラ・ラドロネス山地だ。
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グーグルマップの座標は「34°24’21.6″N 107°05’44.5″W」である。

周囲に家や道路などの人工構造物が全くない場所に、円盤状の白い物体が埋もれているように見える。
Googleマップの過去の画像をたどると、この円盤は2003年から確認されているという。
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この画像がXに投稿されると、「UFOの墜落現場」、「UFOの地下格納庫の天井ハッチかもしれない」、「よく見ると窓や機体の一部、電子回路のようなものが見える」などといった声が上がった。
一方で、「衛星のキャリブレーションターゲット(調整用ターゲット)では?」、古い天文台の跡地では?」、「かつての貯水池の可能性もある」といった声もあった。
中には「誰かドローンを飛ばして確認すべきだ!」という意見も。
YouTubeチャンネル「MrMBB333」は、この円盤についての動画を公開。「とても人の住めるような場所ではない。ここに何があるのか、興味深い」と語り、Googleマップ上で円盤の直径を測定した。
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その結果、約9m(30フィート)ほどの大きさだと推定された。
この謎の物体はRedditでも話題となり、「私はニューメキシコ州出身で、このエリアには詳しいが、ここには何もない。純粋な砂漠地帯だ。人が住むような場所ではないし、水をくみ上げるために井戸を掘るのも不可能だ。これが建物であるはずはない」とコメント。
別のユーザーは「地中に建てられた近代的な家なのかと思ったが、適切なアクセス道路がない。課税地図も確認した。ここは政府所有地であり、個人所有ではない」とコメントした。
この物体の正体は?
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そんな中、疑惑を検証し誤情報を正すサイト Metabunk[https://www.metabunk.org/threads/claim-crashed-disc-sierra-ladrones-nm-rainwater-catchment-removed.13616/]のフォーラムのユーザーが、この物体を調査した。
彼らは、米国地質調査所(US Geological Survey)の記録をたどり、1975年に、この地点に黒い点があることを発見する。

さらに調査を進めると、この構造物は雨水貯水施設であり、現在は新しい施設に置き換えられたものであることが判明した。
「この場所には少なくとも1975年から何らかの構造物があった。偶然ここに何かが墜落したわけではない」とメタバンクのユーザーは投稿している。
この結論が発表されると、夢とロマンを追い求める一部のユーザーらは失望したが、それでも「このような発見が議論を呼び、新たな調査につながること自体が面白い」と肯定的に受け止める声もあった。
ということで、雨水貯水施設であることはわかったけど、まんまSFで見たUFOっぽい画像を見ることができただけで、幸せということにしよう、そうしよう。
References: Metabunk[https://www.metabunk.org/threads/claim-crashed-disc-sierra-ladrones-nm-rainwater-catchment-removed.13616/] / Timesnownews[https://www.timesnownews.com/world/us/us-news/ufo-spotted-in-new-mexico-mysterious-large-white-disc-sparksspeculation-article-118225856]
本記事は、海外で報じられた情報を基に、日本の読者に理解しやすい形で編集・解説しています。

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