詳細画像はこちら

姿を消した「GTi」 再導入か

プジョーは、新型の高性能EV「e-208 GTi」の導入を検討している。新CEOのアランファヴェイ氏が明らかにした。

【画像】洒落たフランス車、本気で走ればホットハッチ【プジョー208 GTi(先代モデル)を写真で見る】 全14枚

ファヴェイ氏は2月4日、親会社ステランティスによる大規模な経営陣の刷新の一環として、リンダジャクソン氏からプジョーブランドCEOの職を引き継いだ。それからわずか10日後、GTiの名称を復活させることは「自分自身に強く問いかけている問題」だと述べた。

詳細画像はこちら
プジョー208 GTi(先代モデル)

2019年に第2世代が登場して以来、208にはGTiバッジが装着されておらず、また2021年に308 GTiが販売終了して以来、プジョーのモデルでは使用されていない。

当初、プジョー・スポーツ・エンジニアード(PSE)というサブブランドがGTiの後継として期待されていたが、現状は508の派生モデルに採用されているのみである。

しかし、14日に開催したイベント「E-Lion Day」でe-208 GTiの計画があるかどうか記者団に尋ねられた際、ファヴェイ氏は次のように述べた。

プジョーブランドを、その過去、あらゆる意味での伝統と結びつけたいと強く思っている」

「そこで、ブランドの歴史を振り返り、どの程度現代に適応できるかを見極めるつもりだ。そして、この見極めにおいて除外されるものは何もないし、GTiバッジも除外されることはないだろう」

高性能モデルであれば、e-208とe-CMPプラットフォームを共有するランチアイプシロンHFやアバルト600eと同じパワートレインを採用するのが合理的だ。どちらも前輪駆動で最高出力240psを発生し、トルセン・リミテッドスリップ・ディファレンシャルを使用している。

アバルト600eには最高出力282psのモーターも用意されているが、モデルの位置づけを考えると、e-208には搭載されないだろう。

e-208 GTiの開発が承認されれば、兄弟車であるオペル/ヴォグゾール・コルサエレクトリックの高性能モデルが誕生する可能性もある。

208コルサは来年、ステランティスのSTLAスモール・プラットフォームをベースにした新世代モデルに置き換えられる見込みである。そのため、両ブランドの経営陣が現行EVのホットハッチ版について、商業的にどう判断するかは不明だ。

しかし、アバルト600eで見られるように、e-CMPプラットフォームは強力なフロントモーターとパフォーマンス重視のシャシーチューンに十分対応できるため、現行世代のパフォーマンスの集大成として発売される可能性もある。


■EVの記事
プジョー新社長、208 GTi復活に前向き EVの性能向上版となる可能性
BYDはアルファ・ロメオだ!(暴論)【新米編集長コラム#19】
【寒いのに? 寒いからこそ!】ノルウェーがぶっちぎりの世界一でEV化している理由
スマート 新型4ドア・セダン「#6」年内発表へ ブランド史上最速を実現

ホットハッチの記事
プジョー新社長、208 GTi復活に前向き EVの性能向上版となる可能性
ホントに出るのか! 新型ルノー5ターボ3E、夏までに一般公開へ 数百台の限定生産
アルピーヌA290 英国で発売、約650万円から 現代の「サンクターボ」は218馬力のEVに
美ボディはフェラーリ166 MMに影響 フィアット・バルケッタ MGBに代わる1台を選ぶ(4)

プジョー新社長、208 GTi復活に前向き EVの性能向上版となる可能性