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【SVリーグNECレッドロケッツ川崎 3-0 Astemoリヴァーレ茨城(2月16日・女子第16節)

【映像】さすがに高すぎる…衝撃「4連続」ブロック

 相手を絶望させる高さだった。女子バレーブロック女王が本領を発揮し、相手チームの攻撃を4連続シャットアウト。アタックをことごとく止める姿は、まさに壁のよう。相手チームの選手はうなだれるように座り込む様子を見せた。

 衝撃のプレーが飛び出したのは、大同生命SVリーグ女子第16節でAstemoリヴァーレ茨城がNECレッドロケッツ川崎と対戦した第2セット、立ち上がりのことだ。

 NEC川崎がAstemoのサーブを拾い、エース・佐藤淑乃が左サイドから強烈なアタックを繰り出した。しかし、これに反応したのはAstemoのブリオンヌ・バトラーだ。195cmのミドルブロッカーはタイミングよくジャンプすると、両手を上げてブロックした。

 このボールがNEC川崎コートに飛び、NEC川崎はセカンドアタックを仕掛ける。再びレフトから佐藤が渾身のスパイクを放ったが、ここもバトラーが跳ね返した。

 NEC川崎は攻撃の手を緩めない。今度は中央でのクイック攻撃を仕掛けていく。しかし、これもバトラーの守備範囲内。Astemoの背番号9はワンハンドで掻き出した。

 3度の攻撃を跳ね返されたNEC川崎は再びチャンスボールを繋ぎ、セッター・中川つかさがもう一度エースに託す。背番号2は後ろから助走し、約3メートルを跳んで右腕を振り抜いた。会場には「行け!」という声が響いたが、またもバトラーが立ちはだかった。

 サイドステップでアタックポイントにしっかりと寄せ、野中瑠衣と一緒にタイミングよくジャンプ。最高到達点318メートルの高さを生かしたブロックで攻撃を止め、ついにポイントを奪ってみせた。バトラーは力強いガッツポーズを見せ仲間とハイタッチをして喜んだ。

 一方のNEC川崎は目の前にそびえ立った壁に絶望した様子。エース・佐藤の3度のスパイクを含む4連続アタックを全て止められ、相手のレシーブにさえ到達できず。バトラーにブロックポイントを許した直後、島村春世と中川の副キャプテンコンビがコートに座り込む。その姿はまさに無力感に打ちひしがれているようにも見えた。

 実況・渡邊大祐氏は「リヴァーレ、鉄壁のディフェンス!」とシャウトし、「レッドロケッツのエースを、リヴァーレの2枚でシャットアウトしています」と伝えた。

 1セットあたりのブロック決定本数が0.79本でリーグトップのバトラーは、持ち前の高さを発揮してチームの守備を強固なものにしようと奮起。しかし、AstemoはNEC川崎の多彩な攻撃をしのぎ切れなくなり、セットポイント0-3でストレート負けを喫した。(ABEMA de J SPORTS/SVリーグ

女子バレー、相手選手が絶望…“高すぎる”ブロック すべてを弾き返されて愕然リアクション