生死に関わる体験をしたメイ。今季は復活のマウンドに上がる(C)Getty Images

 ドジャースの開幕ローテ入りを狙う右腕のダスティン・メイが昨年、自分の身に起こった不慮の事故を振り返っている。

 ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』は、記事の中で「メイにとって昨年は違った年になるはずだった。屈筋腱の手術とトミー・ジョン手術を受けた後、2023年半ばから戦線離脱していたが、復帰に向けて着実に取り組んでいた」と、2023年は9試合で4勝1敗、防御率2.63の成績を収め、「(昨年の)7月初旬には、マイナーリーグでのリハビリ開始まであと1週間、ロースターに復帰できるまで約1か月となっていた」と、復帰に向けて順調にプロセスを踏んでいたと記した。

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 「ところが、サラダを一口食べただけですべてが変わってしまった」と、米メディア『Los Angeles Times』のジャックハリス記者によるインタビューでメイが語っている。

 メイは「あれは間違いなく人生を変える出来事だった」と、レタスが喉に詰まって食道に穴が開いてしまい、すぐに手術を行う必要があった。

 「間違いなく非常に深刻なものだった。あまり一般的な手術ではなく、間違いなく緊急事態だった」と振り返り、緊急手術を行わなければ「おそらく夜を過ごすことはできなかったでしょう」と、一時は深刻な状態だったと明かした。

 記事では「マウンドに戻ることはもはや優先事項ではなかった。彼の命が危険にさらされていたのだ」と強調した。

 この事故がきっかけで「人生の多くの物事に対する見方が変わった」というメイ。「野球とはまったく関係のないことが、一瞬で消えてしまうことがあるのを目の当たりにした」と、生死に関わる体験をしてきた27歳。

 ドジャースの開幕ローテは山本由伸佐々木朗希ブレイク・スネルタイラー・グラスノーの4人でほぼ確定。5人目の枠をトニー・ゴンソリン、ボビー・ミラーの2人と争うことになるメイは、復活を懸けて春季キャンプからアピールを続けていく。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

「サラダを一口食べただけで」人生が変わった “生死”に関わる体験を経たド軍右腕が復活のマウンドへ