危機的状況に陥るユベントスだが、ひとまずチアゴ・モッタ監督が解任されることはないようだ。

今シーズンから就任したモッタ監督の下で、スカッドの刷新を続けてきたユベントス。しかし、ピッチ内では思うような成績を残せておらず、チャンピオンズリーグ(CL)はPSVプレーオフで敗れてノックアウトステージ進出とはならなかった。

より深刻な状況に陥っているのが、セリエA。順位こそ5位につけ来季のCL出場権を狙える位置をキープしているが、直近の成績が大きな批判を浴びる要因となっている。

第28節のアタランタ戦は、ホームで上位争いの直接対決となったが0-4の完敗。続く第29節のフィオレンティーナ戦も力なく0-3で敗れる結果となってしまい、2試合続けての大敗を喫してしまっている。

トップ4争いに向けて大きな痛手となっただけでなく、クラブの格を落としかねない2連敗となり、モッタ監督への批判も激化中。ちょうどインターナショナルマッチウィークに入ることもあって、解任の可能性についても取り沙汰されていた。

しかし、イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、17日にモッタ監督とフットボール・ディレクターのクリスティアーノジュントーリ氏、最高経営責任者(CEO)のマウリツィオ・スカナヴィーノ氏の間で会談の場が設けられた模様。その席で、解任の危機にはないことが確認されたようだ。

ただし、クラブ上層部はCL出場権獲得に向けて、急速な方針転換は必要だと求めた様子。モッタ監督に対しては、守備の立て直し、選手の連携強化を図るよう要求したと報じられている。

シーズンも残り10試合を切る中、今回の会談を経て今後モッタ監督の采配に変化が生じるかも注目されるだろう。

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