
象は愛情深い動物として知られており、家族や群れの仲間との絆を非常に大切にしている。
誰か傷ついているものがいれば寄り添い、手を貸し、慰め、この世を去る仲間がいればその死を悼む。相手が人間でも、彼らの愛情は変わらない。
人生の終わりの時を迎えようとしている飼育員のもとを一頭の象が訪れ、最期に別れの挨拶を交わした。象はこの男性と長い年月を共にしており、片時も忘れたことなどなかったのだ。
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大好きな飼育員の病床に訪れた象
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2024年6月、Facebookに投稿された動画には、1頭の象が、闘病中の男性のもとを訪れる様子が映し出されていた。

象は男性が横たわるベッドに近づくと、優しく鼻の先で男性に触れようとする。

男性は意識はあるようだが、象を認識しているかどうかはわからない。付き添いの女性が男性の手をとって、象の鼻を撫でさせようとしている。
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この男性は飼育員で、ずっとこの象の世話をしていたのだそうだ。
病に倒れ、最期の時を迎えようとしている男性のもとへ、象は別れのあいさつにやって来たのだ。

象にとっては辛い別れか?
この映像は最近になって再びネット上で紹介され、大きな反響を呼んだ。視聴者からはさまざまな感想が寄せられている。
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- 死にゆく人の最期の瞬間に、幸せな気持ちにさせてあげたいというのはよくわかる。でも象にとってはちょっと残酷じゃない?
- どこが残酷なの? 象は死がどういうものなのか理解している。だから死にゆく飼育員の姿を見せることで、象は見捨てられたんじゃないと理解し、心の整理ができるんだよ
- ペットには愛する人の亡くなった姿を見せるべきだという人もいる。彼らは死は理解できるけれど、見捨てられることは理解できないから
- 象の悲しみは人間と似ている。みんな愛する人が亡くなる前に、別れを告げたいと思うはず。臨終の時にその場にいるのは悲しいけれど、残酷なことではないよ。それは悲しみのプロセスの一部なんだ
- 飼育員が突然いなくなって、象が見捨てられたと思うことの方が残酷だ
- 実際に見せることが大切なんだ。犬だって飼い主や友人が亡くなった時、突然いなくなったと思ってしまい、延々と探し続けることもある。場合によっては分離不安症を発症することだってあるんだ。死は全ての命に共通する唯一のものだ。そして多くの動物たちも、我々人間と同様に、それを理解しているんだよ
- 僕はこの飼育員よりもずっと稼いでいるし、もっと良い持ち物に囲まれている。でもこんな瞬間は僕には決してやって来ない
- 私が生死の境をさまよっていた時、病院は愛猫を連れてくることを許してくれなかった
- 今ここにいるっていうことは、あなたは生還したの?
- 肺線維症と診断され、3か月間、生命維持装置をつけたまま昏睡状態でした。進行性の病気で、今度再発したら命はないだろうと言われています。肺がんのリスクも高まっています。私は今28歳です。皆さんも具合が悪いと思ったら、我慢せずにすぐに医者に行ってください
- とても悲しく、同時に心温まるお話ね
- 悲しそうな象を見るのは嫌い。象にとってあのおじいさんはきっと、大切な存在だったんでしょうね
- これは最も純粋な愛の形だ。動物は自分を大切にしてくれた人を決して忘れない
- その時が来たら、あの象のように私に別れを告げに来てくれる人がいるといいな
- BGMをつけるよりもオリジナルの音声を入れてほしかった
- 象は文字通りの意味でも、そして感情的な意味でも、最も大きな心を持っている。この映像は胸が張り裂けそうで、同時にとても美しいよ
この動画がいつ、どこで撮影されたのかは説明がないのでわからない。だが象や周囲の人たちの様子を見ると、病人と象の間に結ばれた深い絆があることは確かなようだ。
References: Elephant's Final Visit To Dying Caretaker In Hospital Will Leave You In Tears | Watch[https://www.news18.com/viral/elephants-final-visit-to-dying-caretaker-in-hospital-will-leave-you-in-tears-watch-ws-ab-9223396.html]
本記事は、海外の記事を基に、日本の読者向けに独自の視点で情報を再整理・編集しています。
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