カナダ沿岸で母親とはぐれ、孤児となっていた2匹の赤ちゃんラッコたちが、バンクーバー水族館に保護された。

 水族館のスタッフたちが雪だるまを作ってあげたところ、初めて見る白くて丸い物体に興味津々の子ラッコたち。

 この後雪だるまノックダウンされてしまうわけだけど、見ているこっちが、ラッコたちのかわいさにノックダウンされた気分だ。

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 2024年7月、カナダの海で母親とはぐれてしまい、バンクーバー水族館に保護された2匹の赤ちゃんラッコはトフィーノ(Tofino)とルナ(Luna)と名付けられた。

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 ラッコは生まれつき密度の高い毛皮を持ち、水中でも保温性を保てるが、幼い個体は自分で十分に体温調節ができない。そのため、母親にお世話をしてもらわないと生きていけない。

 母ラッコは他にも、子供たちに道具の使い方を教えるのだが、彼らは生存に必要な能力を十分に教えてもらう前に離れ離れになってしまったのだ。

 水族館のスタッフは、2匹が母親がいなくても生きられるよう、献身的なケアを行ってきた。

 保護された当時はこんなに小さかったのだ。

赤ちゃんの時に保護されたラッコのルナ

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赤ちゃん時代のラッコのトフィーノ

ラッコたちにはじめての雪だるま

 スタッフの献身的なお世話により、元気に大きくなっていったラッコたち。

 そして冬が訪れ、バンクーバーに大雪が降った。そこでスタッフたちは2匹のために雪だるまを作った。

 はじめての雪だるまにびっくりしながらも、好奇心に勝てずに近づいてきたルナとトフィーノ

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 この白くて丸くて大きくて冷たいやつが、いじめたりしないことがわかると、どんどん距離を縮めていくラッコたち。

 ついにトフィーノは雪だるまを倒してしまう。ルナは、落ちた雪を転がして遊んでいた。

 彼らの仕草のかわいいことよ!その鳴き声もかわいらしすぎるので、要音声で動画を見て欲しい。

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 成長した2匹はお母さんがいなくても十分に寒さを絶えることができる。ラッコは動物界でも特に密度の高い毛皮を持ち、その毛の本数は1平方cmあたり約10万本にも及ぶのだ。寒い中でもへっちゃらなんだから。

 実際に野生のラッコは、雪が降ると水中を離れ、雪の上で転がったり、毛づくろいをしたりして楽しむことが知られている。

 バンクーバー水族館のトフィーノとルナも、雪の感触を楽しんでいたようだ。

 現在の彼らの様子はバンクーバー水族館のYoutubeライブ映像で見ることができるよ。

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