
元プロ野球選手で野球解説者の前田智徳氏が10日、YouTubeチャンネル『ダグアウト!!!』で公開された動画「カープの1989年ドラフト同期のお二人が登場!! もしも現役時代にタイムスリップしたら!?」に出演。ホームランを打っても「納得いかない」と言っていた理由を語った。
○理想の打球に「ファウル」と答えた理由
徳井義実(チュートリアル)から「『理想の打球はありましたか?』という質問に、『ファウルなら一回あります』とお答えになっていて」と水を向けられ、前田氏は「あれは結果、ファウル判定だったんですけど、僕の中ではポールの内側を巻いているっていう手応えがあったんですよ」と説明。
さらに、「インサイドのカット系のボールで、見逃せばボール球だったんですけど、いい回転をしてバットが内側から出て。あのコースでこの球をあそこまで持っていけたら満足だっていう打球だった」と続けながら、「飛距離も出てた。でも、審判が見えてないんですよ。(当時は)リプレイもないですし、着弾したところだけしか見ないから、『ファウル』と言われて。これはおかしいと思ったけど、自分の中では満足してたんですよ」と補足した。
○ホームランでも納得できなかった?
徳井が「ヒットでもホームランでも、ほとんどの打席で納得いってないんですか?」と質問すると、前田氏は「はい。あんまり……」とポツリ。現役時代にチームメイトだった佐々岡真司氏が「ホームランを打っても、『納得いかない』って言うから」と証言すると、前田氏は「ちゃんとしたところに当たらないとダメじゃないですか。このコースで、この球種で、この高さで……」「9回裏にサヨナラホームランを打ったらうれしいけど、もうちょっとこの辺に当たってたらなとか、もし違うボールが来てたらどう反応できてたかなとか考えてしまうわけですよ」と振り返った。
また、この話を聞いた徳井が「打ちやすいコースに打ちごろの真っ直ぐが来て、完璧なスイングをしてホームランになったくらいじゃ(納得できない)?」と聞くと、前田氏は「それは打たんとあかんやろっていう。それ期待されてるんで。若いときはあれですけど、レギュラーになったら打って当たり前と思われてるから、しんどいんですよ。だから、そういうことをやらなきゃいけないんですよ」と話していた。
【編集部MEMO】
『ダグアウト!!!』(BS10 毎週月曜22:00〜)は、プロ野球選手・OBたちが「ダグアウト」(試合中に監督や選手が待機するベンチ)で話すような球界のアレコレを語る野球トークバラエティ番組。自分が一緒にプレーしたい選手を選ぶ「俺のベスト9」、子どもたちからの野球に関するさまざまな質問にゲストが直球で答えていくコーナー「教えて! 野Q塾」など、野球好きにはたまらない企画が見どころ。
()

コメント