伝統の技「はしご乗り」

伝統の技「はしご乗り」

ニコニコニュース(オリジナル)

 東京消防庁による新春恒例の出初め式が2011年1月6日、東京・江東区にある東京ビッグサイトで開かれた。東京消防庁職員ら約2700名が参加したほか、消防車・ヘリコプター・消防艇など142台が登場。「絆の力で "災害への備え 地域の連携"」というテーマのもと、伝統技術「はしご乗り」や大規模地震発生を想定した救助訓練・放水など消防演技が披露された。

伝統の技「はしご乗り」

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 この出初め式では町火消の伝統を守る江戸消防記念会が、はしごの上で妙技を行う伝統技術「はしご乗り」を披露した。"とび職人"と呼ばれるはしご乗り達が、青竹で作られた高さ6.5メートルのはしごの上で、大の字や仰向け、逆立ちといった大胆なポーズを決めた。はしごから「がんばろう日本」「東北がんばれ」の垂れ幕が下ろされると、客席からは歓声が上がった。

 また消防演技では、大規模地震が発生し、危険物施設が爆発、建物が倒壊する事態を想定した訓練が行われた。爆発して火の手が上がった危険物施設へは、福島第1原発事故で注目を集めた屈折放水搭車や無人走行放水車などが消火活動を披露。さらに、高層建築物からの逃げ遅れを救助する演技などが行われた。締めくくりの一斉放水では、「絆の力で "災害への備え 地域の連携"」と書かれた横断幕が掲げられ、会場から拍手が沸き起こっていた。

◇関連サイト
東京消防庁 - 公式ホームページ
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/

(文・中村真里江、写真・山下真史)

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