
「革の可能性を再認識させる上出来バッグ」驚異的な軽さ、使える収納構造…レザーブランドの真価を見た!アニアリのブリーフトート/No.1モノ雑誌編集長のお墨付き『コレ買いです』Vol.102の画像一覧
モノ・トレンド雑誌売上No.1「MonoMax」の編集長・奥家が、今一番気になるモノやトレンドを紹介する連載企画。今回の「コレ買いです」は、極上のレザー素材を使ったアニアリのブリーフトート「36-02003」をご紹介します!
クラス感を高めるならやっぱりレザーバッグ!
リモートワークだけで済んでいた時期は終わり、直接お会いしての会合や打ち合わせが増えてきた今。個人的にもキチンとした服装で臨まなければならない状況も多くて、大人にふさわしい装いを追求する日々です。
そんなこともあって、バッグもスーツスタイルにふさわしいモデルを探していました。軽快なバックパックもいいのですが、クラス感が求められるシーンにはもっとふさわしいモノがあるはずですから。となると気になるのが、レザーバッグ。重厚で艷やかなあの質感は、やはり惹きつけられるものがあるんですよね。
アニアリ
36-02003
¥49,500(税込)
W37.5×H29×D11cm
そんなときに巡り合い、「これが正解だったんだ!」と感激したのがアニアリのブリーフトート「36-02003」でした。レザーバッグとしての魅力を備えるだけでなく、レザー製品につきものな懸念を大きく払拭していたのがその理由です。
オールレザーとは思えないほどの驚異的な軽さを実現!
なにがよかったのかといいますと、ひとつは軽さです。
いわゆるオールレザータイプでありながら、重量はわずか860g。化繊を使ったバックパックでも1kg前後くらいするのが普通なのに、これはかなりの軽さです。実際に手にしたとき「軽ッ!」と驚いてしまいました。
このご時世、どこへ行くにもパソコンは手放せないですし、意外と荷物の重量は増えてしまいがち。バッグそのものが軽ければ持ち歩くときの負担感は大きく軽減されますから、これは大きなメリットです。
そしてやはり猛プッシュしたいのが、レザーそのもののよさ。アニアリといえばレザーバッグブランドで、技術力や表現力の高さにも定評がありますけども、今回使用された「アルティザンレザー」はまた別格のクオリティでした。
“レザー”バッグブランドとしての「アニアリ」のレザー作りノウハウを注ぎ込み、手間隙を十二分にかけて、理想を追求した革が完成。その手間隙はまず、なめしの工程にあります。ヴィンテージの風格が出るヴェジタブルタンニンなめしと柔らかくしなやかさが増すクロームなめしの両方を絶妙な配合で行うことで、ソフトかつ弾力性のある革下地にしています。その後、職人の手で1枚1枚革を磨きながらフェルト加工を施し、革に眠っているオイル成分を表面に引き出し、高級感のある艶と手に吸い付くようなタッチの質感に仕上げています。(公式webサイトより)
潤沢なオイルから発せられるほどよい艶感が高級感を醸し出してくれる一方で、手に触ったときの感触はすごくソフトで繊細。まさに手に吸い付くような質感で、ずっとナデナデしていたい気持ちが募ってくるほどです。しかも今回はビジネスでも使いたかったのでブラックカラーを選んだのですが、光に当たると透明感が感じられてものすごくエレガント。なんでも染色にもこだわっていて、革本来のナチュラルの風合いを消さないよう染料仕上げを採用しているのだとか。それも、「色の調子を見ながら、3度に渡る染色を行うことで、艶に加えて風合いに深みを持たせています」(同サイトより)というこだわりよう。さすがの一言です。
仕事にも活かしやすい収納構造で機能的に使える!
実用性にもこだわっていました。
ブリーフトートをいうだけに、本体はスクエアなフォルムになっているため書類やパソコンをスッキリ収められるのもいいところ。サイズ感も多すぎず小さすぎず、絶妙です。
内装には全部で3つのポケットを装備しています。財布やペンケース、手帳などの小物を整理していくのによさそうです。
便利なあおりポケットも備えています。メイン収納を開くことなく、気軽にモノを入れておけるので便利です。スマホやパスケースを入れるのにもちょうどいいですね。
使っていてよかったのが、ファスナー。引手が若干可動するようになっていて、指先の力がファスナーをスライドする力へと、スムーズにシフトしていきます。動きも滑らかなので、開閉があまりストレスに感じません。
底鋲も備えていますので、しっかり自立。個人的には、気持ち中央に寄って配置されているところがとてもかわいらしく感じました。
【総評】革の可能性を再認識させるクオリティだった!
レザーバッグに抱きがちな「重い……」という懸念を払拭しつつ、レザーバッグに抱きがちな「かっこいい!」という憧憬にしっかり応えた、アニアリのブリーフトート「36-02003」。革の可能性ってまだまだ奥深いのだなと改めて実感させられました。オールレザーのトートバッグで5万円以下という価格も魅力的ですし、「これはいいものを見つけた」と我ながら称賛したいくらいです。
問い合わせ:プルーム
https://www.aniary.com/
文/奥家慎二 構成/横山博之 撮影/村本祥一(BYTHEWAY) スタイリング/小林知典

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