
アライグマ界が騒がしい。いや、以前から騒がしかったんだけど、何やら壮大なる任務を遂行しようとしているのかもしれない。
アメリカ、ロサンゼルスである夜、電線を渡っていくアライグマたちの姿が目撃された。その姿はまるでスパイ映画のワンシーンのようだ。
このルートがミッションを実行するために一番の近道だったのだろうか?何者かからの追っ手をかいくぐるためなのか?
アライグマたちの臨場感あふれる電線渡りの様子を見ていこう!
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電線にぶら下がり移動するアライグマのミッション・ポッシブル
カリフォルニア州、ロサンゼルスに住むマイケル・サドリさんはある晩、外を歩いていると、電線の上を動く奇妙な影に気がついた。
目を凝らすと、それは3匹のアライグマ。しかも、それぞれ独特の方法で電線を渡っているではないか!

先頭を行くアライグマは、後ろ足を下の電線に乗せ、前足を上の電線にかけながら慎重に横歩き。
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2匹目は上の電線に左側の前後の足、下の電線に右側の前後の足を置いて、星型のようなポーズでバランスを取りながら進んでいた。
そして3匹目は、最初は2匹目と同様のスタイルをとっていたが、上の電線に上がり、綱渡りのような感じで進んでいく。
どうやったら電線を速く移動できるかの実験なのか?

サドリさんは、その決定的瞬間を撮影し2025年、3月15日に「ミッション・インポッシブル」のBGMを付けて動画を投稿。
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このユーモラスなアライグマたちの姿が世界中の人々を笑わせ、様々なコメントが付いた。
・向こう側に新しいゴミ箱があると聞いて…
・ゴミを狙う忍者たちが帰ってきた!
・アライグマの極秘ミッションが今展開されようとしている
・ジョン・ウー監督による次回作
・この後何が起きたんだ!彼らの目的は?
・2番目のやつの渡り方はどう見ても効率的じゃない、何をしているんだ?
アメリカ原産のアライグマはカリフォルニア州でもよく見られる野生動物で、都市部にも適応しやすいことで知られている。夜行性で人目を避ける習性があるが、食べ物を求めて昼間でも姿を現すことがある。
カリフォルニア州魚類野生生物局によると、アライグマは賢く、記憶力が優れており、食べ物への執着心が強いという。
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人間の食べ物に慣れてしまうと警戒心が薄れ、人の生活圏に頻繁に現れるようになる。彼らの食事は幅広く、果物、ナッツ、鳥、魚、卵、小型哺乳類、ペットフード、そしてゴミまでも含まれるため、アメリカでは「トラッシュパンダ(ゴミパンダ)の異名を持っている。

アライグマは感電しないのか?
真っ先に感電しないのか?と心配になっちゃった人もいるだろう。実はアライグマに限らず、鳥、リス、ネコなどの動物も同じ理由でほとんど感電することはないという。
電線が並行して張られている場合、同じ電圧に設定されていることが多い。そのため、アライグマなどが2本の電線に同時に触れても、電位差がなく電流が流れないのだそうだ。
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ただし異なる電圧の電線に同時に触れると、電位差が生じ、電流が体を通って感電する。
また、低圧の配電線はゴムやプラスチックで絶縁されていることが多いため、動物が触れても電気が流れにくい。ただし、高圧線(送電線)はむき出しになっていることが多く、触れると即感電する危険がある。

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