「甘いものがほしい! でも今日は食べ過ぎちゃったな……」
そんな時、ゼロカロリーのアイスや甘みのあるダイエット飲料などを選ぶ方も多いのではないでしょうか。
甘いのにカロリーがないお菓子や飲料には、ゼロカロリーの人工甘味料が使われています。
ゼロカロリーの人工甘味料とは、消化吸収されないためカロリーがありませんが、脳は甘いと感じる甘味料のことです。
カロリーがないのに甘いと感じることができるので、太りたくない方やダイエットしたい人にとっては持って来い。
しかし、ゼロカロリーの人工甘味料を摂取するのは危険だと指摘する科学者や研究者もいます。
人工甘味料は刺激が強すぎるのが問題
人工甘味料としてよく使われているアスパルテームは、なんと砂糖の約200倍の甘さを持っています。
ゼロカロリーだからと言って、摂取し過ぎると、舌が普通の甘みでは物足りなくなってしまう恐れが有るのです。
私も、ダイエット飲料ばかり飲んでいたら、砂糖を使った炭酸飲料よりも美味しく感じるようになり、いつしかダイエット飲料ばかり飲むようになっていました。
人工甘味料は砂糖に比べて製造コストが安く、さらにわずかな量で強力な甘みを生み出すことができます。
そのため、メーカーは原価を気にせずにお菓子や飲料にアスパルテームを大量に入れることができます。
消費者にとっても、カロリーを気にせずに強い甘みを堪能できるのは魅力的ですが、だからこそ危ないとも言えます。
カロリー摂取量と肥満は関係ない!?
実は、日本人のカロリー摂取量は年々減ってきています。
1970年代は1日2200キロカロリー近くあったのが、2000年代になると1日1900キロカロリーまで落ちています。
それにも関わらず、40歳以上の男性の2人に1人、女性の5人に1人はメタボリックシンドローム及びその予備軍だと言われています。
その原因として、食べ物の質の変化があるのではないか、という考え方があります。
現代人は加工食品ばかりを食べています。
加工食品は、消化吸収速度がとても早いため、血糖値が上がりやすく、肥満にも繋がりやすいという傾向があるのです。
そこで注目されているのが、スローカロリーという考え方です。
カロリー摂取量よりも摂取スピードが大切!
食べ物を食べてから、胃や腸が消化吸収し、カロリーとして身体に取り込むまでのスピードを消化吸収速度と言います。
このスピードが遅いほど、腹持ちがよく、満腹感が長続きし、血糖値も保たれて、甘いモノがほしいと感じにくくなります。
一方で、食べ物の消化吸収速度が早いと、あっという間に食べたものが消化・吸収され、
血糖値は一気に上がってしまいます。
血糖値が一気に上がると、使い切れない分の糖分が脂肪に変わりやすいのです。
また、食べたものがすぐに消化吸収されてしまうと、時間の経過とともにカロリーの供給が止まってしまいます。
すると血糖値が一気に下がってしまい、甘いものを食べて血糖値を上げたくなるのです。
そこで、
「カロリーの摂取スピードをコントロールしよう!」
というのがスローカロリーという考え方なのです。
スローカロリーな食べ物を選ぼう!
食べるものを、スローカロリーかどうかで選ぶことで、カロリーの摂取スピードはコントロールできます。
例えば、ご飯を白米から玄米にしてみたり、クッキーは全粒粉のものを選んだりといったことです。
また、消化吸収速度が砂糖よりも遅い甘味料を選ぶのも1つの方法です。
口に入れるものを、スローカロリーかどうかで選ぶ。
それがこれからの現代人の新常識なのかもしれません。
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