舞台化やアニメ化などで幅広い層に人気のあるカプコンのゲーム『戦国BASARA』と、世界中に熱狂的なファンを持つ『Devil May Cry』。その2作品が夢のコラボレーションをする舞台「戦国BASARA vs Devil May Cry」の公演が8月20日より東京・渋谷のアイア2.5シアタートーキョーでスタートする。いったい、どんな舞台なのか。コラボの狙いは何なのか。両シリーズを手掛けてきた小林裕幸プロデューサーに質問をぶつけてみた。

──今回のコラボが決まった経緯と、企画の狙いを教えてください。

小林:ちょうどこの7月で『戦国BASARA』が10周年を迎えたのですが、新作舞台もそれにふさわしい、いつもとは違う特別感のあるものにしたいと考えていました。また、『Devil May Cry』も以前から舞台化したいという気持ちがありました。そんな中、6月に新作ゲーム『Devil May Cry 4 Special Edition』が、7月に『戦国BASARA4 皇』が発売されることになったんですね。その流れに乗って夏祭り的な“バーサス”企画で舞台を盛り上げようというのが今回の狙いです。


──『Devil May Cry』は今回が初の舞台化になりますね。

小林:『Devil May Cry』はキャラクターが『戦国BASARA』より少なく、時間軸の設定など考えなければいけないことが多いので、安易な舞台化はできないなと思っていました。ゲーム自体も本編の新作は7年ぶりで前作から少し間が空いてしまったこともあり、舞台化には踏み込みづらい状態だったんですね。その意味でも今回の企画はちょうどいいタイミングでした。


──世界観もファン層も違う2作品のコラボということで、舞台化発表の際の世間の反響も大きかったですね。

小林:実は『戦国BASARA』の伊達政宗は、『Devil May Cry』のダンテに近しいキャラクターとして作っているんです。だから自分の中ではあまり違和感はなかったですね。『戦国BASARA』ファンなら新キャラクターが登場したくらいの感覚で楽しんでもらえると思います。ちなみに舞台は戦国時代ですが、ストーリー的には『Devil May Cry』オリジナルの要素も結構入っていて、観終わったときにコラボの理由を納得していただけるような内容になっていますよ。


──舞台を作っていく上で大変なことはありましたか?

小林:『Devil May Cry』は、初舞台化ということもあって結構大変でしたね。とくに、バージルダンテレディトリッシュと同じ時間軸に登場するのは今回が初めて。そのあたりをどうするのかというところで頭を悩ませました。もっとも苦労した分、実際に役者さんたちがキャラクターを演じているのを見たときは「やってよかった」と思いました。役者さんの方はプレッシャーが大きかったようですが(笑)。


──今回の舞台の見どころを教えてください。

小林:『戦国BASARA』の方は、アクションを含め今までにない新しいチャレンジをしているのが見どころですね。また伊達政宗真田幸村前田慶次の3人と、敵側の浅井長政毛利元就明智光秀の関係にもぜひ注目してほしいです。『Devil May Cry』は役者さんががんばってアクションや世界観を再現してくれているのと、一匹狼的なバージルダンテたちにどう絡んでいくのかというところがポイント。あとは、何と言っても両作品の化学反応で新しい魅力が生まれているところですね。ぜひ楽しみにしていてください!


ダンテを意識したという赤と黒が基調の服装で取材に応じてくれた小林プロデューサーによれば、「役者さんたちの舞台衣装も見どころのひとつ」とのこと。初舞台化となる『Devil May Cry』のキャラクターの衣装を再現するのはとくに大変だったそうで、「劇中で着替えられない」のを理由に脚本家が当初入れていたダンテのシャワーシーンをカットしたのだとか。ちなみに舞台自体は初めての人にも楽しめるよう分かりやすく作られているということなので、両作品のゲームをプレイしたことがない人も安心して劇場に足を運んでみて!

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小林裕幸プロデューサーからの読者の皆さんへのメッセージを動画でご紹介!

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「戦国BASARA vs Devil May Cry」公式ホームページ

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異色コラボ舞台「戦国BASARA vs Devil May Cry」の見どころをプロデューサーに直撃