
日本の地方自治体を支援するための寄付制度である「ふるさと納税」。楽しみなのはやっぱり返礼品。寄付先の自治体から地域の特産品や名産品の数々をゲットできて、しかも地域貢献までできると一石二鳥。今回は総務省がまとめた「2023年度の市区町村外からの寄付件数」に基づいて「山口県」のふるさと納税ランキングを発表。寄付件数の多い順にベスト10を発表します。
維新の志、ふくの味「山口県」…人気の返礼品は?
本州最西端に位置し、県土面積の約7割を森林が占める山口県。三方を海に囲まれた山口は、日本を代表する高級日本酒「獺祭(だっさい)」をはじめ、国内外から注目を集める人気銘柄を多数有する“地酒大国”としても知られています。代表的な特産品は、なんといっても高級食材「ふぐ」。ちなみに、ふぐの本場・下関では、縁起を担ぐため、ふぐを「ふく(福)」と呼ぶそう。ほかにも、熱した瓦の上に風味豊かな茶そばを盛り付ける「瓦そば」や、瀬戸内海の鮮魚と周防大島の温州みかんを煮込む「みかん鍋」など、インパクト抜群のご当地グルメが楽しめます。また、かつて長州藩の本拠地であった県内には、幕末・明治期に活躍した志士を数多く輩出した吉田松陰の私塾「松下村塾」をはじめ、歴史好きや幕末ファンなら一度は訪れてみたいスポットが盛りだくさん。
そんな山口県のふるさと納税寄付件数ランキングを、第3位からご紹介します。
県の中央に位置する県庁所在地・山口市は、室町時代、京の都を模した街づくりが進められた文化都市。西国一の栄華を誇った大内文化の最高傑作・「瑠璃光寺五重塔」は、別名“西の京”とも称される山口市のシンボルとして、多くの観光客が訪れます。現在は全面改装中ですが、国宝にも指定された檜皮葺屋根造りの傑出した美しさは、日本三名塔の一つに数えられるほど。歴史香る市内には、ほかにも全国的に珍しい室町時代の史跡が数多く現存します。
そんな山口市のふるさと納税の人気返礼品は、「昭ちゃんコロッケBセット(コロッケ10個・ミンチカツ10個)」。地元で愛されるお精肉店さんのサクサクコロッケと、国産牛肉の旨みたっぷりのジューシーなミンチカツセット。冷凍のまま揚げるだけで、全国コロッケコンクール金賞を受賞した山口のソウルフードを自宅で楽しめます。普段の食卓ではもちろん、お弁当のおかずにも大活躍すること間違いなし。
山口県北部に位置する長門市。国の天然記念物に指定された景勝地・青海島(おおみじま)周辺の海水浴場は、海水の透明度が非常に高く、年間を通してスキューバダイビングが楽しめるダイビングスポットとして人気です。雄大な自然を背景に、123基もの鳥居が連なる「元乃隅(もとのすみ)稲荷神社」は、長門を代表する人気観光地。市の山あいには、県最古の湯「長門湯本温泉」を中心に、風情溢れる温泉街が広がります。近年、音信川(おとずれがわ)沿いの旅館街には、自然豊かな景観のレストランやカフェが続々オープンしており、散策や食べ歩きなども楽しめます。
そんな長門市のふるさと納税の人気返礼品は、「長州黒かしわ もも肉 小分けパック1.2kg」。長門は、人口1万人当たりの焼き鳥店舗数全国トップクラスを誇る「やきとりのまち」。天然記念物「黒柏鶏」から誕生した山口県オリジナル地鶏「長州黒かしわ」は、旨味が濃く、ジューシーな肉質が特徴です。流通割合1%未満の希少地鶏は、付属の長門名産「長門ゆずきち」の柚子こしょうとも相性抜群。200gずつの便利な小分け包装で、お鍋やから揚げ、焼き物など、色々な調理方法で楽しめます。

県西端に位置する下関市は、県所在地である山口市を抑え、県下最大の人口・経済規模を誇ります。コバルトブルーの海に伸びる離島架橋「角島大橋」は、SNSやテレビCMのロケ地としても有名な定番観光スポット。また、かつて長州藩の本拠地であった下関には、今なお幕末関連の観光名所が各所に点在。長府毛利家の遺品や幕末維新期の資料を中心に展示する「下関市立歴史博物館」は、歴史ファン必見のスポットです。
そんな下関市のふるさと納税の人気返礼品は、「国産天然 ふぐ刺身 3-4人前」。全国随一の「ふぐの聖地」として名高い下関。国産活〆天然まふぐを、創業100年以上の老舗ふぐ問屋の職人が、熟練の技で一枚一枚丁寧に薄造りした逸品です。ふぐは繊維質で噛み応えのある肉質が特徴で、高たんぱく・低脂肪・低カロリーなのも嬉しいポイント。冷蔵庫で解凍するだけで、新鮮な高級食材を自宅で簡単に楽しめます。お中元・お歳暮などのギフトにも最適。

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