
絶対王者に思わぬ異論が飛んだ。議論の的なったのは、F1レッドブルのエースドライバーであるマックス・フェルスタッペンだ。
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その実績はもはや言わずもがなだ。今季こそドライバーズランキングでトップのランド・ノリス(マクラーレン)に8ポイント差、2位のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)に5ポイント差をつけられる3位と後退しているものの、類まれなスキルに議論の余地はない。
それでも“常勝軍団のエース”である以上、わずかでも綻びを見せれば、批判の的となる。英国の名エンジニアで、F1ウィリアムズの代表を務めるジェームズ・ボウルズ氏は、母国の衛星放送『Sky Sports』で「彼(フェルスタッペン)が、日本GPで勝ったことは私にとって驚きだった。彼は称賛に値するが、一方で認めざるを得ない多くの欠点もある」と指摘。その上でレッドブルからの移籍先の有力候補に挙げられるメルセデス行きが「ふさわしくない」と断じた。
「メルセデスには、今のマシンでピークに近いパフォーマンスを発揮しているドライバーが2人、そして成長途中のドライバーが1人いる。そこには素晴らしい文化があって、個人的には(フェルスタッペンに)居場所はないと思っている。
マックスは並外れたドライバーだ。それは間違いない。例えば、日本で取ったポールポジションラップには本当に驚かされた。ピットレーンを走っていても、彼の速さに疑いの余地はない。ただ、今のメルセデスには安定した環境、そしてうまく機能している文化がある。それをマックスのようにずば抜けて速いドライバーと入れ替えるのは、正しい決断ではない」
レッドブルとは2年の契約を残しているフェルスタッペン。名門の黄金期を支えてきたエースの去就は、今季途中に加わった角田裕毅の来季残留にも影響を及ぼすだけに、目が離せない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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