
3月15日よりABEMAで放送されている『FRUITS ZIPPERの超めでたいさぷらいずTV』は、FRUITS ZIPPERのメンバーが人生の門出を迎える人々に向けて、全力の「おめでとう」を届ける“超前向き”なサプライズ番組。卒業式や送別会といった人生の節目に、本人には内緒で登場し、歌とダンス、そして温かな言葉で祝福の気持ちを伝える姿は、単なるアイドル番組の枠を超え、視聴者の心にも明るく残る“贈り物”のようなひとときを届けている。
参考:【写真】「私はメラメラ体育祭」それぞれの高校時代の思い出を語るメンバーたち
4月26日放送の#7では、入学式を迎えた新1年生へのサプライズを敢行。舞台は、東京都品川区にある青陵高等学校だ。
FRUITS ZIPPERが高校に潜入するのは今回で3度目。まずはサプライズに向け、メンバーたちが高校時代の思い出を振り返る。松本かれんは「体育祭で髪を可愛くしたり、メガホンやTシャツをデコって、可愛い体育祭をしました」と語れば、仲川瑠夏は「私はメラメラ体育祭」と応え、自ら応援団長を務めてクラスを2位に導いた熱血エピソードを披露。対照的な思い出話に、場が和やかに弾んだ。さらに櫻井優衣は、徒競走で周囲から「天使」と呼ばれていたエピソードを照れ笑いまじりに明かした。
新1年生へのサプライズを控え、メンバーたちも少し緊張気味。これから友達ができるか、先生とうまくやれるか、不安を抱える生徒たちを少しでも明るい気持ちにしたい。そんな思いを胸に、彼女たちはこっそり体育館に集まった。
今回の放送では、サプライズライブに加えて、新入生の担任となる先生との対決企画「どっちの言葉がグッとくる?ハッピーワード対決」も実施された。「二度と遅刻しませんと言った生徒が翌日遅刻してきた時にかける言葉は?」というお題では、早瀬ノエルが「自分の言葉に責任を持って行動しようね」、月足天音が「またやるなら二度とって言っちゃだめだろ!(爆笑)」、鎮西寿々歌が「そんなんじゃ大谷翔平になれないぞ」とそれぞれ個性あふれる回答を披露。勝負の行方は、次回に持ち越されることとなった。
続いて「告白する生徒に背中を押してほしいと言われた時にかける言葉は?」というテーマでは、仲川が「パワー!」と、なかやまきんに君のギャグを引用。櫻井も「めっちゃ良い」と笑顔でリアクションを見せた。松本は「ふられちゃったら今日は宿題なしにしてあげるよー」と、彼女らしい優しい言葉で場を和ませた。
そしていよいよサプライズ本番。ホームルームを終えた新入生たちが続々と体育館に集まるなか、校長先生の合図で体育館2階からFRUITS ZIPPERが登場すると、大きな歓声が巻き起こった。驚きと喜びに包まれる生徒たちを前に、彼女たちは笑顔で手を振りながらステージへ。1曲目に披露したのは、グループを代表する楽曲「わたしの一番かわいいところ」。続けて、賑やかな「フルーツバスケット」を届けた。イントロが流れるたびに沸き起こる拍手、自然とリズムに乗り手拍子を送る生徒たちの姿に、ステージと客席の距離がぐっと近づいていく。あたたかな一体感が、体育館全体を包み込んだ。
トークコーナーでは、新1年生に向けて「友達の作り方」をテーマにアドバイス。真中まなは「共通の趣味がいいんじゃない?」と呼びかけ、鎮西寿々歌も「FRUITS ZIPPERをきっかけに友達作りしてもらえたら」と、そっと背中を押した。メンバーたちの等身大の言葉に、生徒たちも次第に緊張がほぐれ、春の門出を祝うにふさわしい、やわらかな空気が流れていった。
次回はついにサプライズ完結編。メンバーたちが届けた最後のパフォーマンス、そしてハッピーワード対決の行方に注目したい。
(文=川崎龍也)

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