3月22日、23日の2日間、埼玉・ところざわサクラタウン ジャパンパビリオン ホールA・ホールBにて、エンタテインメントフェス「楽演祭EXTRA -春のアイドル祭り 2025-」が開催された。同フェスは、ザテレビジョンが注目する次世代アイドル26組が出演。ここでは1日目に出演した15組のライブステージをレポートする。

【ライブカット】写真で振り返る「春のアイドル祭り2025」

FULIT BOX たたみかけたトップバッター、MCなしのノンストップで発進

オープニングを飾ったのは、5色のメンバーカラー、王道アイドル衣装で登場したFULIT BOX。元謎解きクリエイターのリーダー、ドSな元教師、癒し系の元銀行員など経歴異色なメンバーがそろうグループだが、ライブの実力はたしか。大事なトップバッターを任されたのは、盛り上げ上手なパフォーマンスがあってこそのものだ。自己紹介はなし、曲間の時間も惜しいと言わんばかりの勢いで、6曲をノンストップで披露。アグレッシブなパフォーマンスで会場の熱を一気に上げていった。

[セットリスト]/「HIGH JUMP!!」/「はーとげっちゅう!」/「ちゅっちゅちゅちゅちゅ」/「Just」/「ふれ!ふれ!あんせむ」/「フリットフェスティバル

■Leap+us これからの成長が楽しみ、初々しいアイドル1年生

FULIT BOXが温めたあとは、2024年7月にデビューしたばかりのフレッシュなグループ、Leap+usが元気に登場。アイドル1年生でダンスも歌も、一生懸命さがあふれるパフォーマンスが初々しい。初めましての自己紹介を挟みながら、ステージいっぱいに歌って踊って5曲を披露した。これから先どんなふうに成長していくのか。応援していきたくなる愛らしい姿に拍手が送られた。

[セットリスト]=「野良猫」/「スタートライン」/「こころね、ビードロ」/「恋愛フラグ」/「シンデレラ」

Jewel☆Garden 1つのステージで2つのライブが楽しめるツーユニットグループ

愛乙女☆DOLL、月夜に唄えなどで知られるアイドルプロジェクト・ArcJewel所属のJewel☆Garden。Jewel☆Garden-LilyとJewel☆Garden-Roseの2チームで活動しているグループで、まずはLilyの5人がザ・アイドルなカラーで2曲をパフォーマンス。続いてRoseの6人がバンドサウンドの楽曲を披露すると、最後に11人のJewelは1つになってひときわ大きな輝きを放ってみせる。それぞれの持ち味を、そしてグループの魅力をしっかりアピールする魅力的なステージだった。

セットリスト」=「Snowball Fest」/「恋愛☆下剋上」/「君と僕Jewel」/「Shooting Star」/「Jewel

■あまいものつめあわせ 中川心が“あの頃の橋本環奈すぎる”と大バズり

あまいものつめあわせは、“あの頃の橋本環奈すぎる”と2024年にSNSで大バズりした中川心、グラビアタレントとしての活躍も目覚ましい、ちとせよしの、篠見星奈らが所属する注目のグループ。フリフリの王道アイドル衣装と甘くてかわいい楽曲でピュアな魅力を振りまくと、最後は代表曲の「恋するシースルー」で会場にトドメの一撃! イベント時は、4月5日に三葉ゆあが卒業することが控えており、6人体制での残りわずかな貴重なステージとなった。

[セットリスト]=「超絶あまつめ流星群」/「キライライ」/「恋の女神様っ!」/「でぃんどんたいむ」/「恋するシースルー」/

■夜光性アミューズ テクノ、キュート、ユーロ、EDM…よるあみパークの沼セトリ

国民的アイドルグループのメンバーだった炎谷莉奈、人気YouTuberやTikTokerらで結成され、デビュー前から話題をさらっていた通称“よるあみ”。「夜に煌めくテーマパーク 眠れぬアナタをご招待」のキャッチコピーのとおり、テクノ、キュート、ユーロ、EDMと曲ことにジャンルを変えて、会場を乗せていく。デビューから4年、そのパフォーマンスはすでに貫禄さえも漂わせている。この日披露した5曲はよるあみパークのほんの一部だけ。見つけてしまったという人はこれから彼女たちの沼にハマっていくことは間違いない。

[セットリスト]=「トワイライトアドベンチャー」/「HappyNight,HappyLand」/「ファンシーポップコーン」/「スターリーナイトダンス」/「らぶめろでぃ」

■君と見るそら 「超十代」から誕生、Z世代からの注目インフルエンサー

体験型ティーンズフェス「超十代」から誕生したインフルエンサーアイドルグループ、君と見るそら。「オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない」の出演で一躍脚光を浴び、グラビア界の新生としても注目される高鶴桃羽が所属し、Z世代から人気を集めている。制服風ミニ衣装で美脚すらりのステージングは、王道中の王道といったところ。埼玉出身のメンバー、西綾乃は初めての埼玉でのライブということで喜びを爆発させていた。

■ひめもすオーケストラ 3人で全力パフォーマンス

グラビアアイドルで気象予報士という椿野ゆうこで有名なひめもすオーケストラ。“いつも全力”をモットーに、今ではすっかりアイドルフェスの常連グループへと成長した。この日はライブの定番曲、タオル回しの「サマースイマー」、パニワニダンスが楽しい「Panic! Wa Ni Warning」などお祭りソングを連発して会場を盛り上げた。3人でもパワーは少しも衰えていないことを証明した。

■#よーよーよー 落ちこぼれは昔の話、歌もダンスも努力の結晶

おなじみ、「YO-YO-YO」のオーバーチュアで元気よくステージに飛び込んできた#よーよーよーの5人。グラビアアイドル集団ゼロイチファミリアによるアイドルグループだ。事務所の落ちこぼれと言われた結成当時の面影はもう一切ない。ビジュアルも歌もダンスも努力の結晶で、会場からのコールはどんどん大きくなっていく。「マカロンメロンソーダ」「夏色グレイシャルラブ」など5曲を全力パフォーマンス。同フェスの2日前には貝賀琴莉の卒業が発表されただけに、この日はことりコールが大きく響いていた。

[セットリスト]=「Darling MINE」/「超★My Way!!」/「青い春」/「マカロンメロンソーダ」/「夏色グレイシャルラブ」/「ENDSE」

■SCRAMBLE SMILE デビューから半年でパフォーマンスはすでに完成形

グループ名の由来は、渋谷のスクランブル交差点から。渋谷から夢をつかむため、世界中から人が訪れる渋谷スクランブル交差点のように多彩な音楽を発信する“スクスマ”。2024年9月デビューの5人組だが、メンバーのほとんどがアイドル活動を経験しているだけにすでにパフォーマンスは完成形。「スキパンマン」「今日から運命!」「LOVE ME ONEGAI」などファンにはおなじみの盛り上げ曲と、かわいい×5がたっぷり詰まったステージで観客を引き込んだ。

[セットリスト]=「スキパンマン」/「今日から運命!」/「LOVE ME ONEGAI」/「わざとだよ?」/「SCRAMBLE SMILE」/「AGE⇔DECHI」

Luce Twinkle Wink☆ アイドルフェスの常連、ザ・ルーチェ王道セットリストを披露

結成から10年目を数えるアイドルフェスの常連グループ、“ルーチェ”。メンバーを変えつつも人気は衰えることなく、それだけに共に走ってきたファンの熱量はひときわ高い。メジャーデビューシングルでルーチェの伝統曲「恋色思考回路」でスタートを切ると、ファンも「君が大好きだ!!」→「オレモー!」とコールでライブを盛り上げていく。「Seaside Melody」「Twinkle "5" stars!!」など、ザ・ルーチェ王道セットリストは疾走感抜群。フィッシュテールのスカートを舞い上がらせながらのシンクロダンスも魅力的だった。

[セットリスト]=「恋色♡思考回路」/「1st Love Story」/「Seaside Melody」/「Twinkle❝5❞stars!!☆」/「Symphony

■LarmeR 透明感と美しさを兼ね備えたエレガントなビジュアル集団

ここまでの熱い流れと打って変わって、雫が落ちる音を合図に始まった神秘的なオーバーチュア。エレガントなドレス風の衣装で登場したのはLarmeRだ。グループコンセプトの“水”のように、メンバー6人全員が透明感と美しさを兼ね備えている。名の知れたグループだが、初見の人はきっとそのビジュアルに目を奪われたことだろう。そして、ステージ上の姿もさまざまに形と輝きを変える水のよう。エモーショナルな楽曲から始まったかと思えば、きゅんきゅんなダンスナンバー、メンバーコールが楽しい自己紹介ソング、ロックナンバーなど、曲ごとに表情、世界観を変えてくる。LarmeRのパフォーマンス力の高さを再認識するステージでもあった。

[セットリスト]=「Dear Future Light」/「ギュッってしちゃおう!」/「Love Live LarmeR!」/「Violet Coral」/「Crazy night Silver moon」/「この雫は、海を越える。」

■#Mooove!  新曲「ぜろからいちになれる魔法」は聴けば元気がわく魔法のナンバー

結成2周年間近となったゼロイチファミリアの末っ子グループ。昨年3月に久喜なほ、愛梨ここを迎えてからは、一層の勢いを見せている。ライブでは代表曲の「ふんわりロマンティック」「君鱗のパノラマ」に続き、新曲「ぜろからいちになれる魔法」も披露した。歌詞は自分を高める自己肯定ソング。聴けば元気がわいてくる魔法のナンバーだ。ラストスパートではキラーチューンの「Shooting Star」「最後の花火」を投下して、大きな声援を受けながらライブを締めくくった。

[セットリスト]=「ふんわりロマンティック」/「君隣のパノラマ」/「ぜろからいちになれる魔法」/「カタカナサマー」/「Shooting Star」/「最後の花火」

アキシブProject 渋谷×秋葉原の音楽融合、オシャレなアイドル

渋谷と秋葉原の文化の融合をコンセプトに活動するオシャレなアイドル、アキシブProject。昨年末に新メンバー2人を迎え、9人での新体制がスタートした。「Summer Summer」「Eternal Blue~キミと僕と空と海の物語」でアイドルのキラキラ感を振りまけば、次にはビートの効いたロック調ナンバーやポップなナンバーを披露。ソロパートをスウィッチしながら、9人それぞれが魅力ある表情を見せてくれた。

■#2i2 ワイルドなパフォーマンス、キュートなルックスのギャップ

ステージに立つだけで空気を変える。十味、森嶋あんり、奥ゆい、天羽希純による#2i2はその域まで達した存在だ。「HATSUKOI JUICE」「ティアドロップ」と続け、ポップもラウドもこなすパワフルなボーカル、エッジの効いたロックサウンドでここまでの可憐なアイドルたちとは世界観をガラッと変えて、#2i2ワールドに引き込んでいく。ボーカルもさることながら、グラビアアイドルである彼女たち。キュートなルックスとミニの衣装、ワイルドなパフォーマンスのギャップもえぐい。ラストの「どうでもいいじゃんか」ではメンバーの掛け声でファン同士が肩を組み、会場とのシンクロもマックスとなっていた。

[セットリスト]=「HATSUKOI JUICE」/「ティアドロップ」/「Shutter speed」/「Don't be ぞんびー」/「せめて月のように」/「どうでもいいじゃんか」

■Ange☆Reve “キュートな天使”と“クールな堕天使”の二面性で魅了

1日目のトリはArcJewelの人気グループ、Ange☆Reveが務めた。“天使”と“堕天使”という相反するコンセプトを掲げ、かわいくキュートな王道アイドルの一面と、クールなダンスパフォーマンスを追求する二面性のライブで魅了するトリオユニット。「勇敢な恋のセレナーデ」「リトルピ」でその魅力を存分に伝えると、バレンタインにリリースした新曲「365色のチョコスプレー」へと。エンジェルボイスとピタッと止めるアイドルスマイルで、Ange☆Reveの甘い深みに誘ってくる。後半戦は「イトシラブ」「Reality」「Colorful」とアップテンポな3曲を一気に歌い上げ、「楽演祭EXTRA」の初日を華やかに締めくくった。

[セットリスト]=「勇敢な恋のセレナーデ」/「リトルピ」/「365色のチョコスプレー」/「イトシラブ」/「Reality」/「Colorful

夜光性アミューズ/※ザテレビジョン撮影