ジョン・ウィック コンセクエンス」など、今や世界的な活躍を見せるドニー・イェンが、製作、アクション監督、主演を務めた2007年制作の香港映画「導火線 FLASH POINT」が、2025年8月をもって日本国内の上映権が終了する。これを受け、5月30日から6月12日の2週間、期間限定で東京・シネマート新宿にて上映されることが発表された。

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本作は、中国への返還を間近に控え、混沌とした雰囲気が漂っていた1997年の香港を舞台に、ドニー扮する優秀だが正義感が強すぎる主人公マー刑事と、コリン・チョウ、レイ・ロイ、シン・ユーが扮するベトナムマフィア3兄弟の壮絶な死闘を描くクライム・アクション。ドニー演じるマー刑事の元相棒ウィルソンに「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」の"龍兄貴"役で国内でも人気が再燃しているルイス・クー、ウィルソンの恋人に「緑の夜」のファン・ビンビンが扮している。恋人のためにボロボロになりながらも戦い続ける姿が痛々しくも痺れるかっこよさのルイス・クーにも注目だ。

SPL 狼よ静かに死ね」で、古き良き香港アクションのテクニックにプロレス技や関節技などを実験的に取り入れたドニーは、本作で世界に先駆け総合格闘技を融合。それをいかに自然に見えるかにこだわりながら迫力あるアクションを設計した。路上でダイナミックジャーマン・スープレックスを見せる場面やコリン・チョウとの壮絶なラストバトル、「トワイライト・ウォリアーズ」のアクション監督を務め、第43回香港アカデミー賞(香港電影金像奨)で最優秀アクション設計賞を受賞した谷垣健治の出演シーンなど見どころも満載。また本作は、その年の香港アカデミー賞、台湾アカデミー賞(金馬奨)、さらにワールド・スタント・アワードにて最優秀アクション賞を受賞し、アジアだけでなく世界中のアクション映画ファンに支持されたことを証明している。

監督を務めたのは、「SPL 狼よ静かに死ね」、「かちこみ!ドラゴンタイガー・ゲート」に続き、本作がドニーとの3度目のタッグとなったウィルソン・イップ。本作を経て、翌年に同コンビが放ったのが名作「イップ・マン」シリーズの1作目だ。

「導火線 FLASH POINT」は、5月30日6月12日シネマート新宿で上映。

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