
実は見逃せない、プライベートブランドのカー用品
皆さんはふだんスーパーやコンビニに出かけた時、似たような多くの商品の中から何を基準に選びますか? 食べ物であれば味、実用品であれば機能となるでしょうが、そしてそれらが価格に見合っているかどうか? つまりコストパフォーマンスを考えることもあると思います。
【画像】痒い所に手が届く! プライベートブランド・アイテム 全2枚
僕自身は完全に『コスパ』派なのですが、そんな人の強い味方が『プライベートブランド商品』。一般的なメーカーの商品に比べてプライベートブランドであれば1~2割、またはそれ以上に安くお財布に優しいことがほとんどです。
とはいえ単純に安いだけでなく、店舗ならではの消費者との距離の近さを生かしてニーズに合わせたスグレモノも多く、『モノ』としても非常に魅力的です。そんな『プライベートブランド』商品が、じつはカー用品にも多く存在しているのです。
たとえば『ホームセンター』で扱うさまざまな商品には多くのプライベートブランド品がありますが、中にはカー用品も揃っています。
皆さんが普段から足を運ぶ全国展開のチェーン店、カインズやDCM、コメリ、コーナンなどのカー用品売り場をのぞけば、お得感のあるプライベートブランドの商品が必ず並んでいます。特に洗車関連、メンテナンス関連用品が充実している傾向にあります。
そして『カー用品店』にももちろんプライベートブランド品が用意されています。全国展開のオートバックス、イエローハット、ジェームスなどは新商品も多くリリースされており、店舗の品ぞろえの中でも重要なポジションにあります。
なんとオートバックスでは、商品力を生かして同社のプライベートブランドを一部のセブン-イレブンで販売するという試みまで行われています。
ホームセンターならではの着眼点が魅力のコメリ
数あるホームセンターの中でもプライベートブランドのカー用品を積極展開しているのが『コメリ』です。同社は北海道から鹿児島まで全国に1200店以上を持ち、業界トップの店舗数を誇っています。
カーケアブランドの『クルザード』はテレビCMも制作するほど同社では力を入れていて、2025年も新商品が続々と登場。この中から注目のアイテムを2点ご紹介しましょう。
最新となるのは4月30日にリリースされたばかりの『洗車ホースリール ギアスピードプラス(5980円)』。
ホースリールに洗車用ノズルのジェットパワーフローを装備したというホームセンターならではの発想の商品で、ブラック×レッドのルックスもガーデニング用品とは違ってカッコイイです。ヘッド部分は回転させることで5つの噴射パターンに切り替えられ、汚れや場所に合わせて使い分けられます。ヘッドの角度は270°の範囲で自在に曲げられ、スライドレバーで通水/止水、水量調整ができるなど、使い勝手も良いです。さらに力を効率よく伝達できる楕円ギア採用により、従来の約2倍のスピードでホースを早く巻き取れます。機能性抜群なのです。
そして3月28日にリリースされた『鉄粉除去クリーナー(1580円)』も注目です。
これはホイールやボディなどの塗装面に刺さっているブレーキダストをはじめとした鉄粉を除去できるケミカル。これを利用することで錆の発生を防いだり、コーティング剤の密着性を高めたりすることができます。使い方も簡単で、洗車後の濡れた状態でスプレーをし、約3~5分ほど放置。すると有効成分に鉄粉が反応して紫色に変色して浮き上がってくるのでスポンジなどを使ってこすり洗いを行います。手間をかけずに頑固な汚れを落とせるわけです。
また、冬に道路にまかれる融雪剤が固着した白い汚れにも効果を発揮するそうです。
1000アイテム以上を揃えるオートバックス
カー用品店でプライベートブランドが充実しているのは『オートバックス』です。
今から半世紀近く前の1977年に初のプライベートブランドとして『オートバックスオイル』が誕生し、その後タイヤ、バッテリーなどと続いたそうです。現在では車内外のアクセサリーにまでラインアップを広げ、『AQ.(AUTOBACS QUALITY)』ブランドとしてなんと1000アイテム以上を揃えています。
近ごろは環境に優しい素材を採用するなどSDGsに取り組むとともに、売上金の一部を交通遺児への支援活動を行う団体に寄付する活動も行っています。
新製品も次々とリリースされていますが、その中から見逃せないモデルをご紹介。まずは、4月22日にリリースされたのが『ファン式ディフューザー(3480円)』。
芳香剤の香りをファンによって車内に拡散させる昨年ごろからトレンドになっているタイプの商品ですが、市販の芳香剤を組み合わせて使えたり、8色LEDイルミを備えながらもそれ以外の機能をシンプルにすることで価格を抑えるなどプライベートブランドならではの仕様となっています。
それから3月14日には『傘型サンシェード(1580~4980円)』を新たにラインアップ。最近人気となっているスタイルのサンシェードで、折り畳み傘のような構造のためパッと開いて簡単に設置ができ、ふだんは小さくたたんでおけます。UVカット率99%以上、遮光率99%以上の素材を使用しており、夏場の車内温上昇を効果的に防げます。
汎用サイズとしてS/M/Lの3種類がありますが、それ以外に車種専用が14種類あります。専用品を揃えるあたり、ユーザーニーズにきめ細かく対応していることがわかりますね。
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