スター・ウォーズ」シリーズの映画「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」に直結するオリジナルドラマシリーズ「スター・ウォーズキャシアン・アンドー」シーズン2が、4月23日より毎週水曜日にディズニープラスで独占配信中。本記事では、作品内に取り入れられた“日本文化”と、制作陣のこだわりについて紹介する。

【写真】凛とした表情を見せるキャシアン・アンドー(ディエゴ・ルナ) がかっこいい…!

■帝国が支配する暗黒の時代を舞台に“反乱軍”の誕生を描く

ローグ・ワン」そして「新たなる希望」へとつながる5年間が舞台となる本作。帝国軍が銀河を支配する暗黒の時代に、これまで「スター・ウォーズ」の歴史において常に要となる存在であった“反乱軍”の誕生が描かれている。主人公は、極秘チーム“ローグ・ワン”で究極兵器デス・スターを破壊するべく命懸けのミッションに挑んだ名もなき戦士たちの一人であり、反乱軍の情報将校として活躍したキャシアン・アンドー

各地でくすぶっていた“反乱”の灯が宿るまでを描いたシーズン1を経て、シーズン2で描かれるのは、「ローグ・ワン」に直結するまでの最後の4年間の物語。市井に生きる一般市民でしかなかったキャシアンが“大義”のために自らを犠牲にし、デス・スターを破壊するべく決死のミッションに臨み、反乱軍のヒーローとなっていく過程が描かれる。

■トニー・ギルロイ「日本と北欧の文化が出会ったようなもの」

スター・ウォーズ」最新作となる本作で、日本文化が取り入れられたのは1~3話に登場する惑星シャンドリラの文化。シャンドリラは、銀河帝国の元老院議員でありながらパルパティーン皇帝を毅然とした態度で批判し、後に反乱軍の女性リーダーとなるキャラクター、モン・モスマの故郷として「スター・ウォーズ」の歴史の中に幾度となく登場してきたが、映像化されるのは本作が初めて。

石造りの外装と盆栽のような植栽が特徴的なモスマの邸宅が映し出されたが、プロダクションデザイナーのルークは「日本の歴史的な石造りの城と、北欧のミニマルで自然を取り入れた建築を組み合わせるという、他に見たことのないデザインを研究しました」と、日本の城を邸宅のデザインに取り入れたことを明かしている。

この邸宅では、モスマの転機の一つとなる娘の結婚式のシーンが描かれるが、その結婚式の装飾は日本の生け花を参考に作られたそう。セットデコレーターを務めたレベッカ・アレウェイは「生け花は日本の花の芸術です。モンが娘の結婚式の装飾を手がけるなら、生け花のような雰囲気になるだろうと思ったので、その雰囲気を最大限活かしました」と、セットに込めたこだわりを語っている。

さらに、シャンドリラの人々が身に着ける衣装にも日本文化が大きな影響を与えているそうで、衣装デザイナーのマイケルウィルキンソンは「シャンドリラの文化は、非常に洗練され、儀式的なものでなければならないと考えていました。脚本家のトニー・ギルロイが、日本と北欧の文化が出会ったようなものだと言っていたので、それがアイデアの核になりました。そこから日本などのアジア文化に関する様々な影響を調べて、美しくきらめくテクスチャーや繊細な生地をふんだんに使った衣装になったんです」と明かしている。

このように、本作は「スター・ウォーズ」の世界を深く掘り下げるため建物や衣装の細部に至るまでこだわって制作されている。日本文化が取り入れられたシャンドリラ以外にも、主人公キャシアン・アンドーの衣装や物語のカギを握る惑星ゴーマンの描写など制作陣のこだわりが随所に詰まっている。

「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」シーズン2より/(C)2025 Lucasfilm Ltd.