作者が体験した映画館でのエピソードについて描いた漫画「映画館でポップコーン許せる?許せない?」が、Instagramで1400以上のいいねを集めて話題となっています。

「私、映画館でのポップコーン、めっちゃ嫌やねん」。映画館で隣の席に座っていた女性が、上映前にブツブツと文句を言っていました。そのとき、作者もポップコーンを食べていたので、「隣で食べているのに、言う!?」と驚いたのですが…。読者からは、「こういう人、意外といますよね!」「思ったとしても、口に出して言うのは…」「家で見たらいいのに」などの声が上がっています。

女性が自分の気持ちを正直に口に出すことに感心

 この漫画を描いたのは、イラストレーターのたこさんです。Instagramやブログ「おんなふたり暮らし、かろやかに、まろやかに。」などで漫画を発表しています。たこさんに、作品についてのお話を聞きました。

Q.漫画「映画館でポップコーン許せる?許せない?」を描いたきっかけを教えてください。

たこさん「映画館でしゃべっている人と遭遇する…ということはこれまでに何度もありましたが、隣の人に、しかも見知らぬ人に文句を言われるのは初めてだったので、衝撃的すぎて漫画にしたくなりました」

Q.隣の女性はどのくらいの時間、文句を言っていたのですか。

たこさん「15分くらいでしょうか。開場して着席し、映画が始まるまでの間ずっとだったので…。映画までの時間が、とても長く感じました」

Q.ブツブツと文句を言っているのを聞いて、どのように感じましたか。

たこさん「『嫌だな』という気持ちより、『すごいな』という気持ちの方が勝ちました。『自分の気持ちをここまで正直に、しかも周囲を気にせずに口に出せるなんて…。逆にすごい。むしろ感心する』などと思っていました」

Q.たこさん自身は、映画館でポップコーンなどの食事をすることを、どう思っていますか。

たこさん「みんな気にせずに食べていいと思います。私も食べたいです。おいしい物を食べながら映画を見るのって、とても幸せなことなので…」

Q.今後また、映画館でこのような人が隣に座ることがあったら、どうしますか。

たこさん「もちろん注意したい気持ちはありますが、『逆上されたらどうしよう…』などと考えて、我慢してしまうと思います…。小心者なので…。思い切って注意する勇気が欲しいです」

Q.漫画「映画館でポップコーン許せる?許せない?」について、どのような意見が寄せられていますか。

たこさん「『これはひどい!』と怒ってくれる人が多かったです。しかし中には、『私も映画館での飲食が苦手…』という人も数人いて、『結構苦手な人っているんだな~』と驚きました。でも皆さん、『そうはいっても、人が不快に思うようなことを口にするべきじゃない』とコメントしてくださいました。映画館で楽しい時間を過ごせるのって、いろいろな人たちの配慮と思いやりでできているのだな、と改めて実感しました」

オトナンサー編集部

漫画「映画館でポップコーン許せる?許せない?」のカット(たこさん提供)