
2026年に旧帝大・早慶などの有名大学を卒業予定の大学4年生(大学院1年生を含む)は、どのような企業への就職を希望しているのか。HR事業を手掛けるリーディングマーク(東京都港区)が、「就職人気企業ランキング」を発表した。
人気企業の1位は「三菱商事」で、2位以下は「伊藤忠商事」「三井物産」「丸紅」「住友商事」と、5大総合商社が前年に続き上位を独占した。
人気の業界を見ると、金融関係では「三菱UFJ銀行」(6位)と「三井住友銀行」(7位)のほか、「日本政策投資銀行」(8位)がランクインした。IT系では「NTTデータ」(9位)と「楽天」(13位)が前年に比べて順位は下がったものの、高い人気を堅持していることがうかがえる。
第一志望の企業ランキングでも、「三菱商事」「伊藤忠商事」「三井物産」が上位を占めた。4位以下は「日本政策投資銀行」「楽天グループ」「ソニーグループ」「三井住友銀行」「JR東海」「トヨタ自動車」がランクインし、それぞれが前年から順位を上げた。昨年5位の「NTTデータ」は10位だった。
●就職活動の「早期化」傾向が継続
就活の開始時期は変化しているのか。2024年4月時点(3年生)で就活を開始していた4年生は36.9%、6月時点では68.8%が就活を開始しており、前年(いまの社会人1年目)と比べると4月までに就活を開始する学生が8.1ポイント増加、6月時点では3.5ポイント増加した。
就職先企業の絞り込み時期については、2024年12月時点で58.8%、2025年3月時点で89.2%が志望企業上位5社を決めている。前年比で12月時点で7.3ポイント、3月時点で4.4ポイント増加。就活開始時期と就職先絞り込み時期が早期化していることが見てとれた。
企業に魅力を感じる要素を40項目で聞いたところ、「将来的な高所得の見通し」が最も多く、次いで「企業の強い社会的責任感」「チャレンジ性のある仕事」が続いた。上位10項目は、前年と変わっていないことが分かった。
この結果を受けて、リーディングマークは「魅力を効果的に伝えられたかどうかが、2026年卒業予定者の採用成功の重要なポイント」と分析している。
調査は、1月4日~3月4日にインターネットで実施。2026年卒予定の東京大学・慶應義塾大学・早稲田大学・一橋大学・東京科学大学(旧東京工業大学)・京都大学・大阪大学・神戸大学・北海道大学・東北大学・名古屋大学・九州大学の大学生と大学院生を対象とし、2051人から回答を得た。

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