
俳優の松山ケンイチが5月20日、都内で行われた「JACK DANIEL'S THE EXCLUSIVE MOMENT」に出席。ものづくりをする上で大切にしていることを明かした。
ブラウンフォーマンジャパン株式会社は、テネシーウイスキーの代名詞と言われるジャックダニエル「Jack Daniel’s 10 Years Old」の100年以上ぶりの復刻、また日本初上陸を記念し、特別イベント「JACK DANIEL’S THE EXCLUSIVE MOMENT」を開催した。
松山は2022年に獣皮をアップサイクルするライフスタイルブランド「momiji(モミジ)」を始動。クリエーティブ・ディレクターを務める。
「momiji」を立ち上げた経緯を話す中で、松山は「僕は田舎に住んでいるのですが、全国の畑とかに野生動物が来るんです。そこで農林被害というものがあります」と説明し、「そのために各自治体が捕獲事業をやられていて。そこで捕獲された動物は生かしきれずに廃棄されていることがほとんどなんです」と告白。
続けて「その廃棄された肉だったり皮だったり、そういうものを利活用していくというプロジェクトで立ち上げました」と明かし、「廃棄するにもコストがかかりますので、マイナスをプラスに変えていくことができれば、そこに携わる方たちにも利益が出てくるんじゃないかと思って」と考えを語った。
■ものづくりをする上で大切にしていること
ものづくりをする上で大切にしていることを明かすシーンでは、「僕は鹿革をメインでやっているんですけど、『捕獲された動物の皮がどうして廃棄されるんだろう? レザーになるのにどうして捨てるんだろう?』というところから『なんでだろう?』っていう疑問がどんどん大きくなって。それがきっかけで『momiji』が出来上がった」と語る。
「ものづくりに関しても『なんでこうなるんだろう?』『こうやったらどういうふうになるんだろう?』という試してみたい欲、情熱みたいなものが強かったんでしょうね」と自身を分析した。
さらに「ものを作りたい、何かをしたいっていう情熱と、それを丁寧に伝えていくコミュニケーションがすごく大事なんじゃないかなと思っています」と考えを明かす。
「僕は今、皮と伝統工芸がどうすれば組み合わされるんだろう、ということに取り組んでいるんです。そういう方たちを巻き込んでいくには、やっぱり情熱とコミュニケーションがすごく必要。しゃべっていく中であちら側からの情熱もいただけますし、そういうのが刺激になってどんどん大きくものづくりが進んでいくことを経験している。大きな力みたいなものは、周りにいる人たちを大きく巻き込む、また新たな力になっていくんじゃないかなって思います」と語っていた。
◆取材・文=山田果奈映

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