米価の高止まりが続いています。そんな中、米がお得に買えるとうたった詐欺サイトに注意するよう、国民生活センターがXの公式アカウントや公式サイトで呼び掛けています。

米の代わりにサングラスの領収書が届いた事例も

 国民生活センターは、米の価格高騰に便乗した詐欺サイトに関する相談が複数寄せられていると公式サイトで説明。これまでに「国産米で1個当たり4250円が割引価格で1275円と記載しているサイトを発見。このサイトで米10キロを2個購入し、送料込みで計4050円をクレジットカード決済したが、注文完了メールが届かない」「通販サイトで米をカード決済で購入したが連絡が取れず、住所は無関係の店のものだった」「広告に表示された通販サイトで米を注文したが、サングラスの領収書が届いた」といった相談事例があるということです。

 そのため、注文前に、サイトに表示されている事業者の名称、住所、電話番号などの連絡先をインターネット検索で調べるなどして、不審な表示がないかよく確認することが大切だといいます。

 同センターは「事業者の連絡先が明確に表記されていなかったり、無関係の事業者情報などのうその情報が記載されていたりするサイトは利用してはいけません。『会社概要』や『お問い合わせ』『特定商取引法に基づく表記』のページをよく確認しましょう」と呼び掛けています。

 米の通販サイトをチェックする際のポイントは次の通りです。

・サイト内の日本語が正しく表記されていない
・価格が通常より不自然に安い
・サイト上に事業者の名称、住所、電話番号が明確に表記されていない
・事業者情報をインターネット検索で調べると、無関係の事業者情報など、うその情報が記載されている
・問い合わせ先のメールアドレスがフリーメール
・問い合わせ先の電話番号が通じない

 同センターは、注文した米が届かなかったり、米以外の荷物が届いたりしたなど、トラブルに遭ってしまった場合には、最寄りの消費生活センターなどに相談するようアドバイス。サイト上でクレジットカード情報を入力した場合には、クレジットカード会社にも連絡するよう求めています。

 また、海外事業者とのトラブルについては、国民生活センター越境消費者センター(Cross-border Consumer center Japan:CCJ)でも相談を受け付けていると説明。ネット通販で利用したサイトの業者情報を確認し、それが海外の事業者であった場合はCCJを利用するよう呼び掛けています。

オトナンサー編集部

米がお得に買えるとうたった詐欺サイトに注意