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 将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2025」予選Aリーグ・第1試合、チーム稲葉 対 チーム菅井が6月7日に放送された。第4局では、次世代の将棋界を担う藤本渚六段(19)とルーキー・吉池隆真四段(20)が激突。多くの注目を集めたフレッシュ対決は、両者が同時に顔を覆うシーンが捉えられ、解説者&ファンの視線をくぎ付けにしていた。

【映像】動作がシンクロ!?両者が同時に顔を覆う瞬間

 同じ井上慶太九段門下の稲葉陽八段(36)と菅井竜也八段(33)がそれぞれリーダーを務める“同門対決”となった今期の開幕戦。熱戦が繰り広げられた予選Aリーグ第1試合第4局では、チーム菅井の藤本六段VSチーム稲葉の吉池四段というフレッシュ対決が実現した。

 両者は修業時代から交流があり、吉池四段曰く「(藤本六段は)性格は心優しく穏やかだが、盤を前にしたら相当かわいくない(笑)」と語る。2023年の加古川青流戦決勝三番勝負では藤本四段(当時)が勝利しているだけに、絶対に負けられない戦いだったようだ。

 雁木模様の出だしから藤本六段が工夫を見せて作戦勝ちかと見られたが、中盤戦では吉池四段が押し戻してリードを奪う場面も。それでもじっとチャンスを伺っていた藤本六段はその瞬間を見逃さずに体を入れ替えることに成功した。

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 緊迫の終盤戦では、藤本六段が両手で顔を覆い、吉池四段が右手をおでこ左手を口元に当てる瞬間が発生。全く同じタイミングだったこともあり、解説棋士の伊藤真吾六段(43)も「珍しいですね、お互いに顔を覆っていましたね」とコメントした。

 激戦の中で見せた一瞬の“同ポーズ”に、ファンも興味津々。「なになにどうしたのww」「かわよ」「顔おおったww」「悩んでる」「シンクロ」「いないないバア」とコメントが押し寄せることとなった。

 厳しい展開となった藤本六段だったが、勝負術を見せつつ土壇場で踏みとどまり、チャンスをつかんでからは崩れることなく最後は即詰みに打ち取り勝利。フレッシュ対決は藤本六段に軍配が上がった。

ABEMAトーナメント2025 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が8回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士7人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全8チームで行われる。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

ファン必見のフレッシュ対決実現!藤本渚六段&吉池隆真四段が激戦で見せた一瞬の“同ポーズ”に解説者&視聴者興味津々/将棋・ABEMAトーナメント2025