
阪神の強さが際だってきた。
週末に行われたオリックスとの3連戦を圧巻のスイープ、交流戦単独首位に立った。
鬼門とされた交流戦を2カード連続勝ち越し、2位のDeNAとの差は3.5(6月9日現在)となった。
チームの大きな柱となっているのは若きクリーンアップの2人だ。
8日のゲームでは「3番・左翼」で先発した森下翔太が3回2死一、二塁の好機に相手先発・曽谷龍平の直球を一閃。2試合連続となる左翼席につきささる10号3ランでチームを盛り立てる。
3番の森下が打てば、4番の佐藤輝明も負けてはいない。
3点リードの8回は森下が2ボールから申告敬遠。ホームランキングの佐藤輝に1死満塁の場面で打席が回ってきた。
当たっている主砲にまさかの満塁策を取られる屈辱に相手4番手・川瀬堅斗の145キロを堂々としばき上げて、余裕の確信歩きを見せた。
バックスクリーン横へ運ぶ17号満塁弾で本拠地のファンを沸かせると、ベンチ前で先にホームインしていた森下と今季からの新パフォーマンス、ジャンプしながらの肘タッチで喜びを分かち合った。
この一発で森下を追い抜き45打点とし、本塁打、打点とリーグ2冠の座をキープしている。
恐ろしいのはチーム内のハイレベルな争いにもある。佐藤輝の45打点はリーグトップ、森下はリーグ2位の44打点をマーク。
開幕戦を4番で迎えるなど、本格覚醒が期待されたプロ3年目の森下は6月初旬で2桁本塁打に乗せるなど、昨年マークした16本塁打を大きく更新することは間違いなさそう。
何といっても2人で稼いだ打点はここまでで「89打点」、チームの191打点の約半分を稼いでいる計算になる。
まさに凄まじいツイン砲の爆発力にはファンの間からもXなどのSNS上含め、「めちゃくちゃ神かがっている」「ずっと見ていたい」「えげつない威力」「ロマンが溢れすぎている」と今後の成長含め、楽しみな点が多いという声が上がる。
もちろん、クリーンアップの打点にはその前を打つ、1番・近本光司、2番・中野拓夢の貢献も欠かせない。必勝オーダーがしっかり機能していることもチームの得点力の高さにつながっている。
投手陣含め、現在の阪神はスキのない戦いぶりが目立つ。この状態をキープできれば独走態勢も夢ではないとあって、セ・リーグ他球団もいよいよ、危機感を強めていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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