
小泉今日子と中井貴一がW主演を務める月9ドラマ「続・続・最後から二番目の恋」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)の第9話が6月9日に放送。千明(小泉)と万里子(内田有紀)の関係は、これまでも「尊い」と反響があったが、今回も千明が万里子に送った言葉が感動を呼んだ。(以下、ネタバレを含みます)
【写真】和平(中井貴一)の娘・えりな(白本彩奈)と恋人の優斗(西垣匠)
■11年ぶりに復活「最後から二番目の恋」の第3期
本作は、古都・鎌倉を舞台に、テレビ局のドラマ制作部に所属する吉野千明(小泉)と、市役所の観光課で“指導監”として働く公務員・長倉和平(中井)の恋を描いたロマンチック&ホームコメディー。
2012年1月期の連続ドラマ「最後から二番目の恋」、同年11月のスペシャルドラマ「最後から二番目の恋2012秋」、2014年4月期の連続ドラマ「続・最後から二番目の恋」に続く第3期目で、第2期から11年後を描く。
キャスト陣は、長倉家の次男・真平役の坂口憲二、次女・万理子役の内田有紀、長女・水谷典子役の飯島直子も続投。脚本も、第1期、第2期と同じく、岡田惠和による完全オリジナルとなる。
■真平の思いに共感する万里子
双子である真平と万里子。真平の病気が発覚してからできなくなっていた念願の“冒険”旅行へ。万里子が行きたかった「チョモランマ」は、地元である鎌倉の山だ。
無事に登頂し、テントを設置して、コーヒーを入れてひと息つく2人。真平は病気が完治したといっても「今日死ぬかも」という思いの中で長く生きてきただけに、「どうしたらいいか分からない」というのが正直な気持ちだと話す。万里子は「急に何かが変わるのは怖いですよね」と共感しつつ、「でも、よかったです!」と喜びを表した。
真平は幼いころの書き初めの課題を思い出す。「生きる」と書くところを、万里子だけ「生きろ」と書いたのだ。「あれ、うれしかったなぁ」と吐露する真平。万里子は「大切に、生きていきましょう」と言い、2人はほほ笑みあう。
心からよかったと思える真平の変化。そして、万里子もまた変わりつつあり、その怖さを乗り越えて、一歩を踏み出していた。
■千明の言葉に視聴者から大反響
千明のもとで脚本家としてドラマ制作に携わっている万里子。チームのメンバーから促されてまとめた“月9”の企画草案と、思いをつづった手紙と一緒に千明の家に届けておいた。
長く引きこもりだった万里子は、千明と出会い、好きになった。千明から「恋人にはなれないけれど、仕事の上では恋人、パートナーになれる」と言われ、今は大好きな脚本家という仕事にめぐり合わせてくれたことに感謝していた。
そして第4話で描かれたことを振り返り、「先日、千明さんは、成長することで千明さんのもとから離れてしまうことを恐れる私に『成長は止められない』とおっしゃいました。今、その意味をかみ締めております」と万里子。
企画書には、自分を投影して「1人の女性だけを愛してしまった女性を主人公に、かなわぬ恋」を書いた。「すべての文字が、私が選択した意志でできています」。そう思えることが成長の証で、そうできた万里子が格好良い。
真平との冒険から帰った万里子は、千明からの手紙を見つけた。「万里子が万里子でいてくれてありがとう。出会ってくれてありがとう。恋してくれてありがとう」という気持ちと共に、万里子の企画書を読み「私の眠っていた何かが目を覚ますのを感じました」と千明。さらによいものにするために、往復書簡のようにして完成させていこうと提案した。
そして、つづられた「今度は溶け合いたいです。作品で一つになりたい」という言葉。万里子にとって、その言葉はどれだけ尊いものだっただろう。万里子の涙にもらい泣きしてしまう。
SNSにも「『今度は溶け合いたい』とかいう口説き文句、ズル過ぎる」「作品で両思いになれるなんて」「キュンとした」「すごい言葉のチョイス!痺れます!」「千明さん言葉選びが素敵」「もうそれは最上級の愛」など、大きな反響を呼んだ。
“選択”が第9話の根底にあるキーワードだった。万里子や千明らが“選択”しながら進んでいく姿に力をもらえた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

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