みなさん、こんにちは! ファッションスタイリスト&ライターの角佑宇子(すみゆうこ)です。


 実は定番アイテムとして今も存在しているけれど、以前流行していただけに今はくとダサ見えしやすいボトムスというのが存在します。お店に売っていなければ取り入れることもないのですが、定番服だと知らず知らず手にしてしまうことがあるので注意が必要ですよね。


 そこで今回は、そんな“流行遅れ感”が出てしまいやすい、定番パンツ&スカートをご紹介いたします。


◆ダサ見えに注意したいパンツは「チノパン



 令和の今はくとダサく見えやすいパンツは、チノパンです。チノ素材のパンツはカジュアル服の定番としてデニム同様に常に存在していますし、主婦層やシニア世代でも取り入れている方が多いのではないでしょうか。


◆要注意は「タック入り」と「ロールアップ」
 ダサ見え要素が強めなのが、タックの入ったテーパードタイプのチノパンや、裾をロールアップするタイプのチノパン。これはかつて2010年代初期によく見かけたアイテム。同じチノパンでも現代のトレンドを意識したシルエットならダサ見えは防げますが、先にお伝えした要素はどうしても古く感じやすいので気をつけてくださいね。


◆パンツほどではないがスカートにも流行り廃りが
 スカートはパンツほど流行り廃りのないアイテムに思われますが、それでも注意が必要なデザインもチラホラ……。そのひとつがソフトプリーツスカート。



 幾重にもヒダが連なったプリーツスカート自体は長くあるベーシックなデザインですが、きっちりと折り目のついたプリーツ、細かいヒダのアコーディオンプリーツなど、その時代によってプリーツの形状に流行があります


◆ダサ見えに注意したいのは「ワッシャープリーツスカート」
 そういう点で言うと、今流行っていないプリーツスカートは「ワッシャープリーツスカート」です。ワッシャー加工という独特の揺れ感とシワを表現したプリーツスカートを指し、夏アイテムとして10年ほど前に人気のあったスカートです。


 ワッシャープリーツ自体がやや年代層の高い女性が好むデザインということもあり、今はくと古見えしてしまいます。


◆定番アイテムもデザインや素材の見直しを
 定番服だから安心。このパンツ、スカートならいつ取り入れても大丈夫! そういった安心感で、何の気なしに取り入れたらなぜ何故かコーデが古臭く見えたり、ダサく見えたりしてしまった……。その原因は、定番服の形や素材、シルエットが流行遅れの可能性があるのかもしれません。


 今回ご紹介したアイテムがクローゼットに眠っていないか、ぜひチェックしてみてくださいね!


<文&イラスト/角佑宇子>


【角 佑宇子】(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。2023年9月、NHK『あさイチ』に出演。インスタグラムは@sumi.1105