2020年に公開されたNetflix映画「ユーロビジョン歌合戦 ファイアサーガ物語」を原作とするブロードウェイミュージカルが現在開発中であることが明らかになった。米Deadlineが第一報を報じた。

ウィル・フェレルとレイチェル・マクアダムスが主演した映画版は、アイスランドの田舎町出身のミュージシャン、ラースとシグリットが、世界最大の音楽コンテストユーロビジョン」に挑戦する姿を描いた。挿入歌「Husavik(My Hometown)」は、アカデミー賞主題歌賞にノミネートされた。

欧州放送連合(EBU)によって主催される「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」は、世界最大の音楽イベントであり、2024年の放送では世界で1億6600万人が視聴。YouTubeでは1990万回以上再生されるなど、世界的な影響力を持つコンテンツだ。

ミュージカル版の脚本は、フェレルのほか、ハーパー・スティール、アンソニー・キングが手がけ、音楽はサバン・コテチャが担当。演出は「モウリス」や「モンティ・パイソンのスパマロット」などで知られるアレックスティンバースが務める。プロデューサーのリア・ボラック。

フェレルは、「ユーロビジョンをブロードウェイに届けられることを、これ以上ないほど嬉しく思っています。このミュージカルは、世界を一つにする素晴らしい音楽コンテストへの愛を、さらに広げていく絶好の機会です」とプレスリリースにコメントを寄せた。

演出のティンバースは、「ウィル・フェレルとハーパー・スティールは、私にとってのコメディ界のヒーローです。パンデミックの最中に彼らの映画『ユーロビジョン歌合戦』を見て、その喜びがどれほど心を救ってくれたかは忘れられません。この舞台化によって、あの心、スペクタクル、不遜さ、そして畏敬の念を世界中の観客に届けたいと思っています」と抱負を語っている。

ユーロビジョンのディレクターを務めるマーティン・グリーンは、「この作品にこれ以上ない素晴らしいチームが揃いました。2026年に70回目を迎えるユーロビジョンの喜びを、より多くの人々に届けてくれることでしょう」と期待を寄せた。

上演時期などの詳細は現時点では未定だが、ブロードウェイでも大きな話題を呼ぶことになりそうだ。

「ユーロビジョン歌合戦 ファイア・サーガ物語」 Elizabeth Viggiano/NETFLIX (C) 2020