
田んぼの向こうに見えるものは……!? 地球のダイナミックさを実感できる写真がX(Twitter)に投稿されました。「こんなところが」「行きたい」と反響を呼び、記事執筆時点で201万件以上表示され、2万8000件を超える“いいね”を集めています。
投稿したのは、東京と近郊の湧水をめぐり10秒ほどの動画で紹介しているアカウント「10秒湧水」(@10secondsspring)さん。今回「田んぼの向こうに、北アメリカプレートとユーラシアプレートの境目」として紹介しているのは、「西」「東」と書かれた看板の下の崖が、左右でくっきりと色が分かれている写真です。
これは、新潟県糸魚川市の「糸魚川ユネスコ世界ジオパーク」内にあるフォッサマグナパークの展示です。「フォッサマグナ」とはラテン語で「大きな溝」という意味で、約1600万年前に日本列島の真ん中あたりが割れて海峡ができ、その海底の堆積物でできた新しい地層のことです。これが後に隆起して富士山を含む火山が南北方向にたくさんできました。
フォッサマグナの西側の境界断層は、日本列島を地質学的に東北日本と西南日本に分ける断層でもあり「糸魚川ー静岡構造線」と呼ばれています。この断層は北アメリカプレートとユーラシアプレートの境界とも考えられていますが、諸説あります(参考:フォッサマグナミュージアム「フォッサマグナと日本列島」)。
フォッサマグナパークでは、その糸魚川-静岡構造線の断層を直に見ることができ、今回投稿された写真でいうと、右側の茶色のほうが北アメリカプレートであり“東北日本”、左側の灰色のほうがユーラシアプレートであり“西南日本”となります。長い年月をかけた地球のダイナミックな動きを実感できる場所といっていいでしょう。
田んぼの向こうにプレート境界という珍しい構図にXでは、「めっちゃ行きたい。というか行く」「大きく動けば、写真手前の田んぼが割れそうですね」「ユーラシアプレート米と北米プレート米が育つ田圃!」「フォッサマグナ米の味めっちゃ気になる」「面白えええ」「これは現地で見てみたい!」など興味津々な反応が寄せられています。
また、「こんなところがあるんですね 地球の神秘!! 宇宙の神秘!! が感じられますね」「凄いな…… 人間なんて、ちっぽけ」と地球の雄大さを改めて実感する人も見られました。
画像提供:10秒湧水(@10secondsspring)さん

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