
ポロストリコ10周年を記念する映像作品を公開
2015年に設立されたランボルギーニのヘリテージ部門「ポロストリコ」は、アーカイブの保存やヒストリックカーの適切な管理を行い、さらにレストアや認定も行っています。今回はこのアーカイブを取り上げた動画が公開されたので、その内容をお届けします。
「カウンタック LP500」や「ミウラ P400」を蘇らせた資料の力
創設10周年を迎えるランボルギーニ・ポロストリコは、年々拡大とデジタル化を進めるアーカイブの価値と役割を伝える新たな映像作品を公開した。ポロストリコには、技術図面、オリジナルスケッチ、生産記録、写真、商業書簡など、1963年の創業以来収集されてきた膨大な資料が保管されている。このアーカイブはレストア、認証、研究活動を支える重要な資料となっている。
この豊富な資料は、レストアや認証の対象となるランボルギーニ車の個体識別に不可欠なものである。代表的な事例として、2021年に完全再現された「カウンタック LP500」のプロトタイプの復元や、映画『ミニミニ大作戦』の撮影に使用された「ミウラ P400」が挙げられる。
ポロストリコ創設10周年を記念し、公開された動画では「歴史的アーカイブ」「元社員による検証と支援を担う“知恵の会”(Comitato dei Saggi)」「レストア」「認証」という4本の短編映像を通じて、その使命が語られている。今回公開された動画は、その第1弾である歴史的アーカイブに焦点を当てたものである。
10周年を記念して2025年8月16日〜18日にカリフォルニアのペブルビーチで開催されるイベントで、ポロストリコはランボルギーニ邸内の専用エリアにおいて主役を務める。さらに、この1年を通じてドイツや日本で開催される「ランボルギーニ・デイズ」など、ブランドの公式イベントや国際的なクラシックカーイベントにも参加し、顧客やコレクター、エンスージアストと交流を重ねる予定である。締めくくりは同年10月23日〜26日にボローニャで開催される「アウト・エ・モト・デポカ」となり、ヨーロッパ中の顧客や愛好家とともに、ランボルギーニの歴史とポロストリコの活動を祝う。
AMWノミカタ
アウトモビリ・ランボルギーニ アフターセールスディレクターのアレッサンドロ・ファルメスキ氏はこのように語っている。
「アーカイブは、われわれのすべての活動の土台である。そこから導かれ、学び、われわれが何者であるかを思い出す。あらゆるレストアと認証は、3万点を超える文書と品々からはじまるのである。ポロストリコ創設10周年に際し、われわれはランボルギーニの遺産を守り、伝えるという使命を改めて確認する。
過去に声を与え、歴史を尊重し、すべてのクルマがその物語を語り続けられるようにすることは、義務であるだけでなく、特権でもある。遺産を守ることは、立ち止まることではない。それは、未来へ受け継ぐということなのだ」
100年前のブガッティやベントレーは今でもクラシックカーラリーに多く参加し、輝きを放っている。ランボルギーニが未来の人々の間で正しく評価されるためには1台でも多くの車を世に残す、または再生することが必要であり、過去からブランド価値を継続させることは未来に新たな大きな価値を生み出す。3万点を超えるアーカイブは今後さらに意味を持つものとなるであろう。
【動画】Lamborghini Historical Archive: the living memory of the Bull
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