
松本若菜が主演を務めるドラマ「Dr.アシュラ」(毎週水曜夜10:00-10:54、フジテレビ系 /FOD・TVerにて配信)の第9話が6月11日に放送された。梵天(荒川良々)の妻・美鈴(村川絵梨)と赤ん坊ともに危険な状態になるようすが描かれ、思わず手に汗握って見守った。(以下ネタバレを含みます)
■スーパー救命医の活躍をノンストップで描く
本作は、帝釈総合病院救急科を舞台に、どんな急患も絶対に断らない、そしてどんな手を使ってでも絶対に助けるスゴ腕のスーパー救命医・杏野朱羅の活躍をノンストップで描く救命医療ドラマ。こしのりょうによる同名コミック(日本文芸社)を原作に、世界観を大切にしつつ連ドラオリジナル要素を加えたエンターテインメント作品で、救命の最前線=“修羅場”に立つ主人公・朱羅を松本が演じる。
朱羅は、どんな患者でも「絶対に助ける」という強い信念を持つスーパー救命医。目の前の患者を救うことだけに心血を注ぐ。生死に関わる修羅場であればあるほど本領を発揮し、時には重症患者2人を同時にオペする神業も披露。その立ち振る舞いから、三面六臂の鬼神・阿修羅になぞらえ“アシュラ先生”と院内では呼ばれている。命の危機を感じ取る能力に優れ、朱羅が「来る」とつぶやくと必ずホットラインが鳴る。
■妊娠中の梵天の妻が危険な状態となってしまう
患者を“命の修羅場”から救いたい。その純粋な思いで救命を続ける朱羅はほとんど家に帰ることはない。救急科・科長の大黒(田辺誠一)に「屋上のテントは片付けたのか?」と言われても適当にあしらう始末。
大黒に口うるさく叱られながら病院の廊下を歩いていると、うずくまっている妊婦(村川絵梨)を見つける。朱羅と大黒は慌てて駆け寄り、妊婦を初療室に運んで手当てすると、妊婦は朱羅や大黒、看護師の三宝(阿南敦子)の名を呼んで礼を述べる。名前を知っていることに驚く朱羅たち。するとそこへ梵天(荒川良々)が「美鈴!!」と駆け寄ってくる。ニコニコと笑顔を振りまく美鈴は梵天の妻だった。
ある日、梵天が帰宅すると美鈴が倒れており、帝釈総合病院に運び込まれる。危険な状態であり手術が必要となるが、産科医が空いておらず、朱羅が帝王切開することとなる。
■朱羅「この人を修羅場から呼び戻すにはあなたの声も必要なの!」
梵天が見守り、予想以上の大量出血があるなか赤ん坊が取り出される。三宝(阿南敦子)らが懸命に処置をすると赤ん坊はやっと産声を上げる。梵天が「良かった」とつぶやき、朱羅も密かにほっとするが、今度は美鈴の心電計の警告音が鳴り、弛緩出血を起こして危険な状態になる。
やがて心停止し、朱羅が心臓マッサージを行うが、出血が止まらず心拍も戻ってこない。赤ん坊の鳴き声がすると、朱羅は「梵天先生、あの子は諦めるなって叫んでる。この人を修羅場から呼び戻すにはあなたの声も必要なの!」と珍しく大声で叫ぶ。梵天が泣きながら「美鈴、がんばれ、戻ってこい!死んじゃダメだ!これからお母さんになるんだろ!俺たち家族になるんだろ!」と叫ぶと、心拍が再開。美鈴は一命を取り留めるのだった。
一時は母子ともに命に危険がある状態になり、思わず手に汗握って見守ってしまった。
◆構成・文=入江奈々

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