アニメ「ウマ娘 シンデレラグレイ」(毎週日曜昼4:30-5:00、TBS系ほか/ABEMA・ディズニープラスHuluLeminoTVerほかで配信)の第11話「カサマツの星」が6月15日に放送された。タマモクロス(CV.大空直美)の粉物ランチオグリキャップ(CV.高柳知葉)の毎日王冠優勝、北原穣(CV.小西克幸)との再会など見どころ満載の回に大きな反響が集まった。(以下、ネタバレが含まれます)

【写真】ゴールドシチーと並び、注目を集めるタマモクロス

■粉物はご飯のおかずなタマモクロス

今話はタマモクロスランチシーンから開幕。そのメニューが目を引いた。まず、たこ焼きを頬張る。次に、お好み焼きを食べる。そして、白米を食べる。“粉物はご飯のおかず”という関東人には理解できない食べ合わせに、「関西では普通なん?」「粉物がおかずって普通やろ?」「粉物はおかずの王様や」「たこ焼きソースとマヨネーズがご飯に合うんですよ」など、東西からコメントが続々集まる。

このときゴールドシチー(CV.香坂さき)は「どうしたのその量? 普段全然食べないのに」とタマモクロスの食欲に驚いていたが、じつはこれ、史実の競走馬タマモクロスに沿ったエピソードである。タマモクロスは食の細い馬で、馬体重の管理が大変だったらしい。ただ、関東の水が合ったのか、秋の天皇賞の前には食欲旺盛でよく飼葉を食べるようになったという話だ。

オグリキャップ、GIウマ娘もそろう毎日王冠を激勝

一方、オグリキャップ六平銀次郎(CV.大塚芳忠)から「勝つことが最低条件。ここで負けたら天皇賞には出せん」と言われたGII毎日王冠に出走。同走のウマ娘全員がオグリキャップをマークし、レースは10対1の様相を見せる展開に。横一列で進路をふさがれる中、それでもオグリキャップは大外回しで走り切り、後続を置き去りにしてゴールを駆け抜けた。

このオグリキャップのレースぶりには反響が集中。「とんでもない勝ち方」「大外ぶち抜きはすごすぎるだろ」「オグリのレースはいつもドラマティック」など、SNSで多くのコメントを集めていた。

ちなみに1人除外の11人でのレースとなっていたが、これも史実の通り。88年の毎日王冠では気性の荒いシリウスシンボリがゲート入り前にダイナアクトレスレジェンドテイオーを激しく蹴りつけ、レジェンドテイオーは負傷。無念の出走中止となってしまったのだ。

■誰かのために走るオグリキャップタマモクロス

あとは天皇賞本番を控えるのみというある日、カサマツから北原が応援に駆けつける。大荷物にはフジマサマーチ(CV.伊瀬茉莉也)たちからの応援の品々が詰まっていた。地方から編入のウマ娘が中央のGI、それも天皇賞に出るとなれば大騒ぎになるのも当たり前だ。それぞれの品には個性が出ているのも面白いところで、特に北原お手製のオグリ人形はその出来栄えに、「呪いのデーボ人形」「イモムシの人形は草」「ベルノがベルノ人形もらって貰い事故」といったツッコミが集中していた。

そして、両雄が肩を並べた出走前の記者会見では、オグリキャップ勝負服を初披露。北原からの人形を握り締めて、「天下を取る」と宣言する。対してタマモクロスにも負けられない理由があった。病に伏せるおっちゃんに想いを馳せ、「天皇賞(秋)ジャパンカップ、有マ記念、この秋のGI、3つ全部取ったる!」と、高らかに宣言する。

“怪物”対“白い稲妻”の対決も間近となり、視聴者の期待も爆上がり中。放送後のSNSでは、「もうバチバチしてるよ」「2人とも誰かのために走る、その気持ちがアツい」「来週、あの激走をどう描くのか」など、さまざまな感想が寄せられている。

◆文=鈴木康道

「ウマ娘 シンデレラグレイ」第11話が放送/(C)久住太陽・杉浦理史&Pita・伊藤隼之介/集英社・ウマ娘シンデレラグレイ製作委員会 (C)株式会社Cygames