新世代の不良漫画「WIND BREAKERウィンブレイカー」の実写映画化が決定。あわせて、ファーストルックと超特報映像が解禁となった。

【写真を見る】原作は、連載からわずか4年で累計発行部数800万部を突破した「WIND BREAKER/ウィンドブレイカー」

2021年にマガジンポケットで連載が開始されると、若い世代を中心に大きな反響を集めた「WIND BREAKERウィンブレイカー」。翌年には「全国書店員が選んだおすすめコミック2022」を受賞し、2024年にはテレビアニメ化もされ、各配信サービスでの視聴ランキング上位を席巻。2025年4月期には早くもテレビアニメ第2期が放送され、連載開始からわずか4年間で累計発行部数が800万部を突破した大人気漫画だ。舞台化、ゲーム化とその人気ぶりがますます加速するなか、本作の実写映画化が決定。先ほど放送されたテレビアニメ第2期最終話の放送で流れた超特報映像によって明らかとなった。

主人公はケンカだけを取り柄に孤独に生きてきた桜遥。かつて不良の巣窟と恐れられた風鈴高校のてっぺんを獲るため街にやって来るも、生徒たちは防風鈴=WIND BREAKERと呼ばれ、街を守る存在へと変貌を遂げていた。桜は戸惑いながらも防風鈴の一員として初めて出来た仲間と街の命運を賭けて、戦いに身を投じていく。街を守る正義の不良というこれまでにない設定と、個性的で魅力あふれるキャラクター、不良漫画ならではの王道展開も掛け合わさり、瞬く間に多くのファンを生みだしてきた。

監督には『サヨナラまでの30分』(20)、『ブルーピリオド』(24)など、新たな青春映画を生みだしてきた萩原健太郎。脚本は『ハケンアニメ!』(22)で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した政池洋佑が務める。アツい人間ドラマを生みだしてきた2人のタッグで映画『WIND BREAKERウィンブレイカー』のキャラクターたちに息吹を吹き込む。

撮影は2025年2月から4月にかけて沖縄県でのオールロケを敢行。物語の中心地ともいえる防風鈴たちが守る“東風商店街”は県や自治体、地元住民からの協力を得て、実在の商店街を借り、映画用の店舗看板、外装、内装を1店舗ずつ装飾し、原作のアイコンとなる東風商店街のアーチや防風鈴の口上が描かれた看板などもゼロから建設するなどして大規模なオープンセットが制作された。原作のエッセンスを踏襲しながら映画の世界観を見事に作りだした。

プロデューサーの加茂は「仲間たちの熱い友情が主人公、桜の抱える孤独や葛藤を打ち破ってゆく。『一人では乗り越えられない深い闇も、仲間となら壊すことができる。』そんな胸を打つ原作の力強いメッセージを映画で届けたいという思いが出発点でした」と今回の映像化の意図を明かす。萩原監督も「この映画は、“ヤンキー映画”という一見すると前時代的なジャンルへの挑戦状です。若く熱量高い俳優たちと、“当たり前”に疑問を持って、壊して、再構築した先にその答えがあると信じて撮影に挑みました」と撮影の手応えを語っている。

解禁されたファーストルックは、東風商店街のストリートに押し寄せた獅子頭連の大群に相対する防風鈴の6人のバックショットが切り取られ、風が立ち、木の葉が舞うなか、まさにいま始まろうとする戦いが表現され、大スケールを感じさせる1枚に仕上がった。そして超特報映像はダイナミックで疾走感のあるアクションの数々と敵に向かおうと駆けだす桜の印象的なバックショットで締まる、期待高まる映像となっている。

公開は2025年12月を予定。続報を待っていてほしい。

■<スタッフコメント>

●萩原健太郎(監督)

「この映画は、“ヤンキー映画”という一見すると前時代的なジャンルへの挑戦状です。それは固定観念からの脱却とも言い換えられます。どんな理由であれ肯定できない暴力を通して、若者が前を向けるメッセージを届けられるか?若く熱量高い俳優たちと、“当たり前”に疑問を持って、壊して、再構築した先にその答えがあると信じて撮影に挑みました。ぜひ公開まで楽しみにお待ちください」

●政池洋佑(脚本)

「『キャラクターの魅力、ひとつ残らず詰め込む』そう心に決めて、映画『WIND BREAKER』の脚本に取り組みました。主人公の桜たちがぶつかり合い、叫び、戦い抜く姿を想像しながら、脚本打ちあわせを重ねて『全シーン見せ場』とも言える、圧倒的熱量の物語を紡げたと思います。そして、原作者のにい先生とのやり取りを経て、映画ならではのオリジナル展開も誕生しています!!!大好きな萩原健太郎監督とのタッグで、原作が好きな人はもちろん、初めて触れる方にも刺さる、“てっぺん”を狙える全く新しい不良映画に仕上がりました!公開までもう少々お待ちください!」

●加茂義隆(プロデューサー)

「仲間たちの熱い友情が主人公、桜の抱える孤独や葛藤を打ち破ってゆく。そんな痛快な展開に心を動かされ、本作の実写映画化を企画いたしました。桜と同じように、誰もが一度は孤独を感じたことがあると思います。『一人では乗り越えられない深い闇も、仲間となら壊すことができる』そんな胸を打つ原作の力強いメッセージを映画で届けたいという思いが出発点でした。企画当初より、原作のにいさとる先生をはじめ、萩原健太郎監督、脚本家の政池洋佑さんといった才能あふれるクリエイターの皆様とともに、映画『WIND BREAKER』を観客の皆様に楽しんでいただけるよう心をひとつに取り組んでまいりました。実写ならではの迫力あるアクションと心震わせる熱い友情ストーリーが融合した、この冬一番のエンタテインメント作品に仕上がっています。ぜひご期待ください」

文/平尾嘉浩

街を守る正義の不良たちの戦いを描く「WIND BREAKER/ウィンドブレイカー」の実写映画化が決定!2025年12月公開へ/[c]にいさとる/講談社 [c]2025「WIND BREAKER」製作委員会