
イ・ジェフンが主演を務める韓国ドラマ「交渉の技術」の第5、6話が5月31日にLeminoで配信された。“伝説の交渉人”ユン・ジュノ(ジェフン)がグループのEコマース進出のための企業買収に着手。その過程で見えてきたミステリアスな“別の顔”に注目が集まった。(以下、6話までのネタバレがあります)
■第二のM&A案件はゲーム会社買収
「交渉の技術」は、大手企業のM&A専門家・ジュノとそのチームによる究極の頭脳戦を描く企業ドラマ。2025年3月、4月に韓国JTBCで放送されると、回を重ねるごとに視聴率をじわじわと上げた話題作だ。
経営危機に陥った大手企業サンイングループ再建のため、11兆ウォンという莫大な資金の調達を託されたジュノ。4話までで会社の主軸であった建設事業を売るという奇策を打ち立て、市場価値よりも高い8兆5億ウォンでの売却に成功。残り2兆5千億ウォンの調達に向け、5話からは破産寸前にあった小さなゲーム企業「チャチャゲームズ」が展開していたゲーム「宅配王」を活用し、サンイングループのプラットフォームにすべく、同社の買収交渉に着手した。
■交渉術その2は「相手のプライドを守る」
会議の場では冷静沈着なカリスマ性を見せながらも、建設部門の売却交渉相手、チ・ヨヌ代表(イ・チェウォン)と話すときは柔らかな表情も見せ、そのギャップが印象的だったジュノ。“交渉は言い負かすのではなく説得の場だ”、という一つ目の交渉の技術を自ら体現してみせた。
一方、5話「それぞれの生存戦略」から描かれている「チャチャゲームズ」買収エピソードの交渉相手、チャ・ホジン代表(チャン・インソプ)はプライドの高い人物で、「宅配王」を売る気はないとジュノたちに宣言。最初の交渉は決裂したかに見えた。
だがジュノは「チャチャゲームズは必ず連絡してきます」「こういうときは相手のプライドを守ることが重要です」と自信たっぷり。相手に他の選択肢がないことを読みつつ、自ら売却を決断できるようにあえて選択権をチャ代表に託したことを、チームの面々に打ち明けた。
■交渉の達人は“100回思考する”
シルバーに輝く白髪のせいで年齢は不詳、表情も常に穏やかで、心の内を読ませない。そんなジュノがエピソードごとに繰り出す具体的な“交渉の技術”が、本作の見どころの一つだ。
そんなジュノの異名である“白蛇”の意味について、チームに関わることになったコンサルタントのジェニー(ハン・ヌリ)が、「髪色が白いからだと言われているけど、実際は“100回思考する”って意味だとか」と語る場面も。沈思黙考タイプのジュノらしい、あだ名の由来が明らかになった。
一方で6話「本音を見抜け」では、ジュノが妻らしき人物に「(子どもに)パパだと言うのはやめて」と言われるシーンや、ハ専務(チャン・ヒョンソン)らが「兄の名前で株を買っていた」「検察の調査を受けた」など、ジュノの過去に関するうわさ話をするシーンも。徐々に明らかになってきたジュノのプライベートや過去も、真偽を含め詳細が気になるところだ。
■ソン・ドンイルとの緊迫対話シーンも
ジュノの交渉スキルを描いたシーンに加え、ジュノの謎めいた過去が少しずつ明らかになっていく展開には視聴者からも「ゾクゾクする!」「ジュノの過去が気になる」の声が続々。6話ラスト、ベテラン俳優ソン・ドンイル演じるソン会長と1対1で緊張感たっぷりの対話を繰り広げるシーンにも「迫力と緊張感がすごい」の声が上がった。
引き続いて第7話以降も「チャチャゲームズ」買収を巡るチャ代表との交渉エピソードが描かれる。社内からの妨害も受けながらジュノがどんな交渉をするのか、そしてユン・ジュノとはそもそも何者なのか。“伝説の交渉人”ジュノの“別の顔”がベールを脱ごうとしている。
「交渉の技術」(全24話)は、毎週土日に2話ずつLeminoで独占配信中。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

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