
6月は祝日がないため、ゆっくりと時間をとって旅行することが難しい時期。とはいえ、せっかくの休み。家や近場で過ごすだけでなく、たまにはサクッと非日常を味わいたい……。そこで今回、All Aboutニュースが行った調査結果をもとに、東京から「日帰りで行ける」神奈川の温泉地ランキングトップ3を紹介します。土日を使って箱根、湯河原以外の“穴場”に足を運んでみてはいかがでしょうか。
有名スポットが数多い神奈川“日帰りで行きたい”温泉地は?
休日にどこか遠出したい! と思ったとき、お出かけスポットとしてよく挙がるのが「温泉」。とはいえ、「6月は祝日がないし、ゆっくり泊まるほどの時間はない……」という人も多いのではないでしょうか。
しかし、都内近郊には「日帰りで楽しめる温泉スポット」も少なくありません。
そこで今回は、All Aboutニュース編集部が全国の男女225人を対象に実施したアンケート調査結果をもとに、東京から日帰りで行きたい「神奈川県の温泉地」ランキング※をご紹介します。
※ 調査期間:2025年5月15日~16日/調査対象:全国の10~60代の男女225人(10代1人、20代55人、30代57人、40代63人、50代38人、60代11人)/複数回答可
第3位:強羅温泉(29票)
第3位にランクインしたのは、足柄下郡箱根町にある「強羅温泉」。
強羅温泉のある箱根町は「箱根温泉」として抜群の知名度を誇りますが、箱根温泉とひと口に言っても、実は箱根湯本や宮ノ下、強羅、仙石原など、「箱根十七湯」と呼ばれるほど多くのエリアに分かれています。
特に宿泊施設が集結しているのが「箱根湯本」と「強羅」。そのうち、3位にランクインした「強羅温泉」は標高700m付近にあり、自然豊かな景色のなか温泉を楽しむことができます。
強羅温泉は大正8(1919)年、箱根登山鉄道の開通で十七湯に仲間入り。それ以前は明治の政治家や実業家、文人の別荘地として栄えました。泉質はその含有成分により、「カルシウム硫酸塩泉」「ナトリウム硫酸塩泉」「マグネシウム硫酸塩泉」などさまざま。施設によって異なる泉質の湯を楽しむことができます。
強羅温泉のアクセスは、箱根登山線で終点「強羅」まで行くとすぐそこ。この箱根登山鉄道は「あじさい電車」で有名で、強羅付近のあじさいは、天候・気候等によって変わるものの7月上旬頃まで楽しむことができます。
カラフルなあじさいで目を癒したあと、強羅温泉で体をほぐすというのもいいかもしれませんね。
【東京から強羅温泉までの所要時間・運賃】
■時間……2時間29分
■運賃……2,290円
※ 電車を使用した場合。参照:NAVITIME「東京-強羅温泉」おすすめルート
第2位は“万病に効く”有名温泉地
第2位:湯河原温泉(59票)

第2位にランクインしたのは「湯河原温泉」。現存する日本最古の和歌集「万葉集」に詠まれた同所は、JR特急踊り子号を利用すれば東京駅から乗り換えなしで約80分、横浜駅から電車で60分と、都心からでもアクセスしやすい好立地にあります。
古くから「万病に効く」と言い伝えられてきた湯河原温泉の主な泉質は塩化物泉。塩化物泉は肌に付着しやすく、温泉から出たあとでも皮膚が乾燥しにくいという特徴から「美肌の湯」とも呼ばれています。さらに、冷え性や関節痛の緩和、高血圧症の改善によいとされています。
湯河原温泉公式観光サイト「こころ湧く、癒し湯。湯河原」によると、日帰りで楽しめるスポットは11件。なかでも「こごめの湯」は町営の日帰り温泉施設で、身体を芯から温めてくれます。
また、日帰り温泉施設だけでなくいたるところに足湯があり、散策で歩き疲れた足の疲れも温泉ですぐに癒せるのも魅力です。
【東京から湯河原温泉までの所要時間・運賃】
■時間……2時間11分
■運賃……1,690円
※ 電車を使用した場合。参照:NAVITIME「東京-湯河原温泉」おすすめルート
第1位は、知名度・アクセスともに抜群の“有名温泉郷”
第1位:箱根湯本温泉(132票)

第1位に選ばれたのは「箱根湯本温泉」です。東京駅からは2時間弱、新宿駅からは小田急ロマンスカーで約85分と、アクセスも抜群。日帰りでも問題なく楽しむことができます。
箱根湯本温泉は先述の「箱根十七湯」のなかでもっとも古い歴史を持ち、開湯は天平10(738)年と言い伝えられています。江戸時代には湯治場として栄え、現在でも十七湯のなかで源泉数や温泉旅館・ホテルの数、旅客数などが最多。いわずもがな、箱根温泉の中心的存在です。
泉質もアルカリ性単純温泉や硫黄泉、酸性泉、塩化物泉など、場所によってさまざま。複数の温泉を訪れ、お好みの泉質を探すのも乙な楽しみ方です。
単純温泉は肌に優しく、不眠症や自律神経不安定症に効果があるとされ、特徴的な香りと濁り湯の硫黄泉は殺菌効果が高く、傷や皮膚炎に対し効果が期待できます。
美術館や水族館など周辺には観光スポットも多いため、温泉を楽しんだあとも思う存分満喫できそうです。
【東京から箱根湯本温泉までの所要時間・運賃】
■時間……1時間49分
■運賃……1,880円
※ 電車を使用した場合。参照:NAVITIME「東京-箱根湯本温泉」おすすめルート
【早見表】東京から日帰りで行きたい「神奈川の温泉」ランキング
以上、トップ3を見てきました。

神奈川は、今回紹介した箱根温泉や湯河原温泉をはじめ、有名温泉が数多く存在。その源泉数は、600を超えるといいます。
「せっかくだから豪華な宿を取らなくちゃ」と意気込むのもいいですが、たまには日帰りで“サクッと”訪れるのもいいかもしれませんよ。

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